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Levi side
「いいから行け!!!逃げるんだ!」
ガキ3人共速かったが特に目を引いたのが、
[野良猫]と呼ばれていた少女だ。
技術もスピードも申し分ない。
だがブレードの持ち方…
誰かから教わったわけじゃねえな。
他二人も同じような飛び方をしているから
恐らくこの野良猫が教えたのだろう。
『悪くない判断だ』
「褒められたって嬉しくないね…っ…」
『舐めた口きくんじゃねえ。
ほら起きろクソ猫、行くぞ』
「チッ…分かってるよ」
少女の手を縛り、歩き出す。
『お前、名前はなんだ』
「…A」
『…名字は無いのか』
「そんなもん無い。……アンタの名前は」
『リヴァイだ。お前同様名字は無い』
そう言うと少し驚いた顔で俺の顔を見た。
名字がない人間なんて地下街出身位しか居ないからだろう。
『…俺も地下街に住んでいた。
仲間二人と立体機動装置を使って盗んで生きていた。』
「…!」
『この腐った街じゃ力が全てだ。
…今日を生き抜く事に必死だった。』
「っ…」
『子供でも容赦しねえクソみたいな大人がいて、
飯食うにも寝るにも安心できねえ。そんな街だ。』
地上じゃコイツと同い年の子供は駆け回って遊んで、
家に帰れば温かい飯が食える。
でも地下街は毎日が戦いで、
明日が来る約束なんてされていない。
お前や昔の俺みたいに、
死んだ目をして生きていくしかない。
俺はAの手から縄を解いた。
『死にてえなら一生この腐った街を彷徨ってろ。
でもお前が生きてえなら__________
.
俺に一生着いて来い。クソ猫』
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ヒョナ(プロフ) - 起きたらセブチのやつ更新待ってます!!(;_;) (2021年1月11日 13時) (レス) id: ffaa3e2206 (このIDを非表示/違反報告)
星夏(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます^_^、進撃の巨人の小説書くの初めてなのでそう言って頂けて嬉しいです( ; ; )。更新頑張ります! (2020年12月25日 22時) (レス) id: 9608ab7c8f (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 初コメントです。年齢の話を読んだ時、面白くて吹き出しました。更新、頑張って下さい! (2020年12月23日 16時) (レス) id: 33e7334c11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星夏 | 作成日時:2020年12月16日 21時