Ep.7【努力と実力】 ページ29
Levi side
あれから数ヶ月が経った。
俺は任務や書類、アイツは訓練と座学、
お互い忙しい日々を送っていた。
顔を見られるのは訓練と寝顔だけ、
食事もいつの間にか一緒に食べなくなっていた。
『チッ…なんか物足りねえな』
エルヴィン「……飯が足りないか？」
ハンジも巨人の研究が忙しいのか、
最近はエルヴィンと食事を共にする事が多い。
一人兵士長室で食ってる俺を見兼ねて、
一緒に食べようと言ってきた。
『違え……クソ』
クソ硬いパンをちぎり、無理矢理流し込む。
エルヴィン「はは、随分と気分が優れないようだ」
何かを悟っているかのような目を向けるエルヴィンに
少しイラッとしながらも、食事を続ける。
すると食堂のドアが開き、
複数人の足音と話す声が聞こえてきた。
白衣…医療班か技術班だろう。
「その論文は上に提出しておいてください。
巨人の身体機能については、ハンジ分隊長の証言を元に研究中の為今週中には書き終わるかと思います」
【わかった、そう伝えておこう】
集団の中から聞き慣れた声が聞こえた。
思わず振り返り凝視すると、
白衣の連中の中に、俺が買い与えた黒のシャツに訓練兵の兵服を着たAが中心に座っていて、
なにやら分厚い紙束を読みながら夕食を食べていた。
…おいおいおい、待て。
あれは……Aだよな。
なぜあんな頭固そうな連中といる…。
エルヴィン「…リヴァイ聞いていないのか？」
『あ"？何をだ』
エルヴィン「Aはとても座学に優れていてね。
それでいて突飛な考えをするから、ハンジの班や技術班、中でも研究に特化した兵士達、さらには学者などと論文や研究をしているんだ。」
『研究、だと？
…アイツはつい最近まで字も書けなかったはずだ』
エルヴィン「ハンジによると、字の読み書きは一週間でマスターしたらしい。訓練兵に教える範囲の座学もすぐに終わってしまったと。しかし本人の学習意欲が強く、手に負えなくなって研究に回したそうだ。」
余程楽しいのか書類を持ってくる時に、
私も知らないような話をしているよ。
と、嘘くさい笑顔を貼り付けるエルヴィン。
ハンジ「A〜！ここの数式なんだけどさあ！」
「ああ。そこはこの数字を代入して_____」
ハンジ「おお！さすが未来ある若者だね〜って…
リヴァイだ！」
「え？リヴァイ？」
『おいハンジ…
クソ猫の周りにいるクソどもは誰だ』
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ヒョナ(プロフ) - 起きたらセブチのやつ更新待ってます！！(；＿；) (2021年1月11日 13時) (
レス) id: ffaa3e2206 (このIDを非表示/違反報告)
星夏(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます^_^、進撃の巨人の小説書くの初めてなのでそう言って頂けて嬉しいです（ ; ; ）。更新頑張ります！ (2020年12月25日 22時) (レス) id: 9608ab7c8f (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 初コメントです。年齢の話を読んだ時、面白くて吹き出しました。更新、頑張って下さい！ (2020年12月23日 16時) (レス) id: 33e7334c11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星夏
| 作成日時：2020年12月16日 21時
