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Levi side
午後になって、そろそろ体術を始めるか…と、
ハンジとAが勉強している部屋へと向かう。
地下街でアイツを追いかけ回した時、
ある程度立体起動の腕はあった。
持ち方や姿勢など細かい部分は雑だったが…
あの分なら基本移動もそこそこに、
実践にすぐ移れそうだ。
そんな風に頭の中で練習メニューを組み立てていると、エルヴィンが力を入れて作ったという勉強部屋に着き、一応ノックをする。
『…いねえのか?』
ドアを開け部屋に入ると、クソメガネとエルヴィンがAを囲むようにして座り楽しげに話していた。………なんだこのアットホームな空間。
『おい…一体なんだ、この生温い雰囲気は』
「あ、リヴァイ」
ハンジ「聞いてよリヴァイ〜!エルヴィンが親父くさい事しててさあ〜〜」
涙を流すほど笑いながら手招きするハンジ。
何がそんなに面白いのか分からない。
エルヴィン「訓練の時間か?」
『ああ、昼飯食ったら即訓練だ』
「訓練か〜楽しみ!」
ハンジ「げっ、それ本気で言ってる……?」
「だって体動かせるんだろ?ウズウズしてきた!」
エルヴィン「君は本当に変わり者だな…」
苦笑いを浮かべるハンジとエルヴィン。
それもそうだ、訓練が楽しみなんていう奴は相当の馬鹿かドマゾかのどちらかだ。
この俺でも楽しみなんて思った事はねえ。
ほら言っておいでとハンジに促され、
Aと二人、部屋を出る。
「立体起動〜立体起動〜♪」
『悪いが容赦しねえからな』
「ああ、ドンとこい!!」
_________________________________________
「も……無理………勘弁して…」
『オイさっきまでの威勢はどうした、クソ猫』
訓練を始めて小二時間。
早速へばっているこいつの背中を踏み付ける。
「対人格闘技でリヴァイに勝てるわけねえじゃん!
しかも負けたペナルティが腹筋100回ってなんだよ!!頭湧いてんの?!?!」
『頭湧いてんのはテメェの方だろうが。
動きが単調になっている、相手の次の手を考えて動け』
「へいへい分かりましたよ兵士長殿!!!」
軽く俺の足を捻って退かすと、
体の埃も払わずに体勢を立て直すA。
だが集中力が切れてきてんのが目を見ればわかる。
『…A、目を瞑れ』
「あ"…?」
言われた通りにその真っ黒な瞳を閉じる。
『呼吸を整えろ、耳を澄ませ、相手の気配を読め』
お前なら簡単にできるはずだ…A。
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ヒョナ(プロフ) - 起きたらセブチのやつ更新待ってます!!(;_;) (2021年1月11日 13時) (レス) id: ffaa3e2206 (このIDを非表示/違反報告)
星夏(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます^_^、進撃の巨人の小説書くの初めてなのでそう言って頂けて嬉しいです( ; ; )。更新頑張ります! (2020年12月25日 22時) (レス) id: 9608ab7c8f (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 初コメントです。年齢の話を読んだ時、面白くて吹き出しました。更新、頑張って下さい! (2020年12月23日 16時) (レス) id: 33e7334c11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星夏 | 作成日時:2020年12月16日 21時