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『名前以外に知ってる事はあるか』



「名前以外?えっと、地下街出身…東洋の血が流れてる事だろ?後は〜…知らない」



『生まれた日も知らねえのか』



「うん、母親も父親も居ないしな」



物心ついた頃には一人地下街に居た。

血筋は顔つきでなんと無くわかるが、
親の名前はもちろん
生まれた日なんて知るはずがない。



エルヴィン「…本当に野良猫の様だな」



「二人してネコネコ言いやがって……」



『本当のことじゃねえか』



「人間だよ私は!!」



なんなんだよ二人して…

大体野良猫って名前は、
あの魚屋のジジイが勝手につけた名前だし。



『これで終わりだ』



リヴァイ最後に一目確認すると団長に渡した。

団長はリヴァイから書類を受け取り、
引き出しにしまった。



「字の読み書き、練習しねえとなぁ…」



エルヴィン「字やある程度の座学はハンジに教えてもらうといい。私から伝えておこう。」



『ああ、訓練は俺が見る』



座学はあのハンジさんから、
訓練はリヴァイから…………。



「…実践する前に死にそう」



エルヴィン「Aは立体起動の実力があり、
学こそないが地頭は悪くないだろう。
無理な話では無いはずだ。」



人との接近戦にも慣れていそうだ。
と、少し微笑みながら団長が付け足す。



「…お父さんって呼んでいい?」



エルヴィン「……団長と呼んでくれ」



会った時の対応といい、今の話し方といい、
きっとコレが父親と言うんだろうと
思ってしまう様な人だ。

威嚇してごめんなさいと心の中で謝っておく。



『いいかクソ猫』



リヴァイは足を組み、私に目を向けた。



『お前は力量がある。
それにエルヴィンが言う通り
学は無えが地頭は悪くねえみてえだ。
この先兵団の中で役職に就く事もあるかもしれねえ』



だが、とリヴァイは話を進める。



『今のお前じゃあ地下街の時みてえに下っ端は付いて来ねえ。威張ってやがるジジイ共も品の無い女としか見ねえだろうな。何故なら此処は地上だ。』



「あぁ。」



その辺りはさっきの話で理解したつもりだ。



『その汚え見てくれは俺がなんとかしてやる。
字も学問も戦う力もあとはお前の努力次第だ。




分かったか、A』



「…!!うん!!!!」



はじめて…

はじめてリヴァイに名前を呼んでもらえた。



後は私の努力次第。



死ぬ程努力してみせる。

Ep.4【新しい自分】→←.



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ヒョナ(プロフ) - 起きたらセブチのやつ更新待ってます!!(;_;) (2021年1月11日 13時) (レス) id: ffaa3e2206 (このIDを非表示/違反報告)
星夏(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます^_^、進撃の巨人の小説書くの初めてなのでそう言って頂けて嬉しいです( ; ; )。更新頑張ります! (2020年12月25日 22時) (レス) id: 9608ab7c8f (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 初コメントです。年齢の話を読んだ時、面白くて吹き出しました。更新、頑張って下さい! (2020年12月23日 16時) (レス) id: 33e7334c11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星夏 | 作成日時:2020年12月16日 21時

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