数年越しの。【りぶ】

たこ焼き＊1 ページ15

「…たこ焼きパーティー？」

『ちょっと違います、たこ焼きぱーちーです』


いや一緒じゃん、と思いながらも



「へぇ、たこ焼き器あるの？」

『このあいだ友だちに貰ったんです！どうでしょう、近々』


「いいけど、メンバーは？」

『はい？私とりぶさん、以上』


当然のように言い切るAさん。まあそうだろうな。



「へぇ、友だちいないの？」

『友だちから貰ったって言いましたよね？あと自分で言ってて空しくならないんですか？』

「ちょっとそれどーゆー意味？」


まあまあ、と声が笑っているAさん。歳の差をまったく感じさせないこの度胸。俺も見習おう。



「いいよ、えーとじゃあ、○日の夜は？何もなければ」

『あ、空いてます！ではでは、お楽しみグッズは各自で用意しましょうね。じゃっ』


…お楽しみグッズ？訊ねようとしたら、ツーツーという会話終了の音。どこまでも我が道をゆくAさん。


なんだよお楽しみグッズって、と思いながら立ち上がり、カレンダーに記入する。ついでに書いてみたニコちゃんマーク。俺きも。

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