＊2 ページ16
△▽
ピンポーン、とチャイム音が鳴り、はーいと駆けつける。ドアを開けるとコンビニの袋をぶら下げた、りぶさん。心なしか動きが止まっている。
私は構わず、いらっしゃーいさあさあ、と中へお招きする。彼はとりあえず、という感じでお邪魔します、と一言。いつでも始められますよ。
「えーと、Aさん？」
「はい？」
「ツッコミ待ち？」
「なにがですか」
「なにその鼻メガネ。頭のタオルはまあわかるけど」
やだ、りぶさんたら。ぱーちーと言ったら、クラッカーそして鼻メガネでしょう？りぶさんのも用意しておいてよかった。
はい、と差し出す。色違いの鼻メガネ。彼は無言で受けとり、そっとテーブルに置き、ふーとネクタイを緩めた。感激してるのかな。
あ、
「青のり！買うの忘れた！」
「え？あー、あると美味しさ増すよね」
「そう！私のあほんだら！」
もういいや始めよう。熱したたこ焼き器に油を塗り、ジャーと生地を流し込んでいく。一口サイズに切ったタコたちが期待の目で私を見ている。
そう、君らが主役だよ。待ってなべいびい。
りぶさんは缶ビールをぷしゅっと空け、こちらに乾杯の仕草を見せる。私もエアーで応える。あとでりぶさんにも焼いてもらお。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 46人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちぎょ(プロフ) - 皆々様、お世話になっております、作者のちぎょです。続編のようなもの作ったんで、よろしくどうぞ！やっちまった感あります！ではでは。 (2018年8月18日 2時) (
レス) id: 2a62607b53 (このIDを非表示/違反報告)
紫乃(プロフ) - うわ、好きです(突然の告白) (2018年8月12日 19時) (レス) id: eceedcc17c (このIDを非表示/違反報告)
蒼依(プロフ) - ちぎょさん» めっちゃ楽しみにしてますね！！ (2018年8月3日 18時) (レス) id: 0ab5b0bbe0 (このIDを非表示/違反報告)
ちぎょ(プロフ) - 一回、うえってくらいあんまい話書いてみたいんですよね…りぶさんに酔っ払っていただくか… (2018年8月3日 10時) (レス) id: 2a62607b53 (このIDを非表示/違反報告)
ちぎょ(プロフ) - 蒼依さん» 蒼依さん感想ありがとうございます！書き始めた当初は友人のまま、面白おかしい関係でいくつもりだったのに、先に行きたい欲が出ましたね…夏なもんでね…続編とか言っていただけで嬉しすぎます！未定ですが、また短編集を作りたい気持ちはあります(・・*) (2018年8月3日 10時) (レス) id: 2a62607b53 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちぎょ | 作成日時：2018年6月24日 19時
