九十七話 ページ8
………さむっ。
思いっきり身体に向かい風があたり、思わず身震い。
最近急激に寒くなってきた。
やっぱりここに来てから結構時間が経ったんだな、と再認識。
今日はいつもの時間に登校。
周りには私と同じ時間に登校してくる人たちが見える。
いつものように見慣れた校門が視界に入り、早くあったかいであろう教室に入りたいと早足で校門に入った。
教室に入るといつものように大体クラス全員揃っているので挨拶を軽くして、机に座る。
あれ、挨拶を軽くするってどう言う意味？
真緒もいたのだが、めちゃくちゃ顔しかめてた。
理由を聞くと、「もう冬だから」と。
「え？冬の何が嫌なんだ？」
「だって、冬の次は春じゃん」
「春？」
「花粉………」
その言葉を聞き、どこぞの狼も顔を歪める。
「まーくんは、花粉症だもんね〜」
「ああ、なるほど。そりゃ嫌だな………」
昼、食堂に行こうとしていると2のBの前に真顔と不機嫌の間、しかめっ面をした瀬名先輩を見かけた。
なんだか嫌な予感がしたので真顔を極め通り過ぎようとしたら首に衝撃が走った。
「ぐぇっ」
思わず蛙が潰された鳴き声(？)のような声が出たが仕方ないだろう。
「待てって言ってんの、自業自得」
鼻で笑いながら私の制服の襟を握る野郎……いや、瀬名先輩。
っていうか、待てなんて言ってました？？言葉にしないとわかりませんよ？？(煽り)
「クソやろ………ｲｪｯなんでもありません」
首の骨折れた説。あっそれじゃ既に死んでるか。
「っていうか、なんですか？幻覚でも見えてるんですか？私は真ではありませんけど？？眼科行きます？」
「ぶん殴られたいの？」
そう言いながら拳を向けてきて、普通に命の危険を感じたので襟を握られていた手を振り払い駆け出した。
「真は隣の教室ですよー！！記憶力皆無ですかー！？それではさようならっっ！！」
「ちょっ、チョ〜うざぁい！！」
なんかウザいとかなんとか聞こえるが無視の方向でおなしゃす。
ってか、結局瀬名先輩はなんで行たんだ？？
瀬名side
はぁ〜？なんなのアイツ？？
人の話を聞かないし、先輩に対して口悪すぎ。
そもそも俺がゆうくんのクラスを間違えるわけないんだけど？
間違えないに決まってんのに、鈍感すぎ。
ほんっと、チョ〜うざぁい
ーーーーーーーーーーーーーー
あ、別に瀬名っちはAに対して今は特に特別な感情は抱いてません
なんか完全に恋愛フラグ立ったみたいになってますけど
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作者名：サリー | 作成日時：2023年2月4日 14時
