九十五話 ページ6
ぐーぐるで調べると「言葉では容易に表せない、微妙な様子」って。
あ、自分なりにまとめた。
まあちょっと、いやだいぶ意味がわからなかったがとりあえず意味がわかったことにしよう。(？)
さて、Edenのライブがあった翌日、いつものように学校に来た。
今日はちょっと早めに来たけど。
「お、北斗。おはよー」
「………ん？ああ、田中か。おはよう、早いな。いつもこんな時間に来てるのか？」
「いや、今日はたまたま早く来ただけ。いつもならあと数十分後に昇降口に出没してるよ」
「出没……？？」
「そんな深く考えないでくださいでも私は大真面目です」
「？？」
「ちょっと待ってさらに困惑させたねごめんなさい」
「あ、ああ……」
「ところで北斗は「やっほー、ホッケー、A！」うおっほ、スバルにあんず」
「おはよう、Aちゃん」
「うん、おはよう。この前は伝言、ありがとね」
「ううん、たまたま会ったから伝えただけだよ。」
「ホッケー、A〜！お金貸してください！」
「阿呆か、明星」
「あ、そうだ。スバル、今思い出したんだけど」
そう言って鞄の奥底でぐーぐー眠っていたあるものを取り出す。
「ほい、スバルが欲しいのはキラキラしたものだろ？これ、いらないから」
「へ？これって……宝石？」
いまいち理解していないスバルに向かってもう一度言葉を発する。
「引き出しの奥底に眠ってた。別に使うこともないし、必要としてる人にあげようかと思って」
「えっ…………ええっ！？そんな、こんな高そうなの悪いよ！Aが使ってよ！」
そう言って宝石を返そうとしてくるスバルの手を止める。
「だから、使い道がな！い！の！使うことがあったら最初からあげてないよ」
「でも………」
「なに？お金とか気にしてるの？別に、小さいときもらったものだし、値段なんて覚えてないけど……」
「うーん………それなら、このお礼にAにひとつプレゼントを贈るよ！」
「え？マジで？そんな、お礼とか全然いいんだけど」
「いいや！そうじゃないとAに悪いから！」
これ一度言ったら絶対曲げないタイプのやつだ。
「……じゃあ、わかった。でも、そんな高いものじゃなくていいから」
もう百均とかでいいから。
「うんっ、楽しみにしてて！」
ぽっかーんと私たちを見る北斗とあんずに「先行ってる」と言い残し私は2のBへ向かった。
ほんとにそんな、いいんだけどなぁ。
たまたま見つけてスバルにあげようと思ってたやつだし。
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作者名：サリー | 作成日時：2023年2月4日 14時
