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五十二話 ページ7

次の日、あんずちゃんに誘われガーデンテラスというところで話していた。

「へー………高校にガーデンテラスなんてもの存在したんだ…………何すんの?」

「ここは主に紅茶部の活動場所だね。」

「こうちゃ………ぶ?」

「紅茶を優雅(?)に飲む部活かな?」

「なんだそれ。まあ私は断然お茶だけどね。あ、そういえばあんずちゃんって部活入ってんの?」

「私は入ってない。Aちゃんは部活入るの?」

「いや、いい。前のせかん“ん、学校では部活入ってなかったし」

「そっかー」

「それにしても、その優雅に紅茶を飲む会………だったっけ?入部者はいるの?」

「いるよ。天祥院先輩と紫乃くんと凛月くん」

「え、凛月もいるんだ」

「ほら、あそこ。あの水色の髪の子が紫乃くんで、クリーム色?の髪の人が天祥院先輩、生徒会長だよ」

「え、せ、せ、生徒会長ってまさかあのなんか大富豪って、き、き、聞いたけど」

はい、もはやわざとに思えるくらいどもりました。

「うん、そうだよ。天祥院財閥はすごい大富豪」

「あー確かにどこぞの坊ちゃんみたいな見た目してるし…………」

「見た目は関係ないよ。一年の朱桜くんだって御曹司だし」

「ふーん………朱桜君が…………」


「あんず先輩…………!」

「あ、どうしたの?紫乃くん」

「先輩も一緒に紅茶飲みませんか?隣の先輩?も」

「あ、田中Aです」

「えっと…僕は紫乃創です、よろしくお願いします…」

どうやら彼は人見知りらしい。目を逸らして小さな声でそう言ったし。

「よろしく」


「…………ということで、一緒に紅茶飲みませんか?あんず先輩、田中先輩」

「いいよ、紫乃くんがいいなら」

「私も」


紫乃くんたちが座っていたテーブルにお邪魔させてもらうことにした。

「やあ、あんずちゃん。ああ、そっちの子は……こないだ来た転校生だよね。
僕は天祥院英智。この学園の生徒会長をしているよ。よろしくね」

「田中Aです、よろしくお願いします」

「今日はアールグレイなんです、今淹れてきますね!」

「ありがとう、紫乃くん」

「ところで、Aちゃんはこの学園に馴染めてきたのかな?」

あ、いきなり名前呼びっすか、そうっすか…………

「馴染めてます。私のクラスの人たち、みんないい人たちばかりなので」

「そっか、よかった。あんずちゃんは?最近どう?」

でたぞ、話のネタに困ったらとりあえず「最近どう?」まあいいと思うけど。

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サリー - 氷雨さん» コメントありがとうございます!夢主はサバサバ系が良かったんですよね! (8月4日 20時) (レス) id: be7cfea392 (このIDを非表示/違反報告)
サリー - すずさん» ありがとうございます!夢主を気に入ってくれて幸いです! (8月4日 20時) (レス) id: be7cfea392 (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - 夢主ちゃんファミリーほのぼのしてる…(๑´ㅂ`๑)♡*.+゜ (2023年1月14日 4時) (レス) @page38 id: 6b8a2a10b9 (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - 更新するたび愛読させて頂いております!夢主ちゃんがサバサバしてるのが好き!!可愛い!!こういう夢主ちゃんとかすっごい好きです!更新、応援しております!(`・ω・´)ゞ敬礼っ (2023年1月8日 3時) (レス) @page35 id: 6b8a2a10b9 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - コメント失礼します!今日初めて読んだのですがTheヒロインって感じではなく好印象を持てる夢主で内容もとても面白いです!更新待ってます。頑張って下さい! (2022年11月28日 23時) (レス) @page17 id: 8521b092ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サリー | 作成日時:2022年11月6日 13時

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