気づいたらあんスタの世界にいた女子がアイドル校で奮闘するお話

六十九話 ページ25

まあとりあえず教室に戻ってきた。

「あ、A！いきなり教室出ていくから、心配したんだぞ！！」

「あ、ごめん。ただの気まぐれ」

「気まぐれ.......まあとにかく、無事ならよかったけどさ。」

本当に、真緒には世話になってばっかだな。

真緒のほかにも、いっぱいいるけど。

でもやっぱり今までで一番世話になった人は、真緒だな、うん。

みんなと距離が近くなっていくたびに、胸が痛んでくる。

もちろん前の世界に戻りたいという気持ちは変わらないけど。

心の片隅にはどこか「戻りたくない」って自分もいる。

いつもはそんな気持ち、振り払ってるんだけど。


やっぱりやめよう、そんなこと思ってると本当に戻りたくなくなっちゃうから、って振り払ってる。

前の世界に戻ったら一瞬であんスタやろっと。そうしようそうしよう。

いや、その前に夏樹に会おう。うんうん。

「？どうしたんだ、A？満面の笑みでうなずいて」

「いや、なんでもない！」

おっといけないいけない。




放課後

帰る前に数人に挨拶してから昇降口に来た。

行く途中なんか壁に紛れてた仙石くんいた。いや、マジで気づかんかった。

ま、仙石くんは私を見るなり一瞬で逃げたんだけど。ちょっと傷ついた。

あとさ、守沢先輩にも会った。

今からバスケ部のバスケコート行くんだって。バスケしに。

バスケ部っていったら真緒とかスバルとかが入ってるんだよな.......

まあいいや。

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