肆拾肆 ページ47
私は近侍の薬研と一緒に時の政府の本部に来ていた。
審神者会議のためだ。
「大将…これ、迷ったぞ……」
「うん…ここどこだろうね…」
そして本部にて道に迷った。
入り組んでるなぁ…敵に襲われにくくするためなのかな?
てか地図わかりにくいよ…。
こんのすけに渡された懐中時計を見る。
「あぁあ!?もう会議始まってる!」
「いっその事帰るか?」
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「歴史修正主義者を纏めている幹部が分かった」
会議室(とてつもなくデカい)がざわめく。
今言葉を放ったのは政府のNo.2だ。ざわめく審神者達を他所に彼はスクリーンに四人の人間を映す。
黒髪の中年、着衣しているのは黒の着流しで肌以外のその全てが黒だと言っても過言ではない。
赤髪の若い男は目つきが悪い。着衣しているのは深緑の軍服だ。小さな子供なら泣いてしまうだろう。
白髪の優男に見える若い男は右眼に眼帯をつけている。着衣しているのは紺のトレンチコートだ。
金髪青眼のグラマラスな女性は真っ赤なドレスを着衣している。両手に握っている機関銃がなければ誰もが顔を赤らめそうだ。
「こいつらは左から…黒影(こくえい)、緋雄(ひゆう)、白都(はくと)、金堕(こんだ)と自ら名乗っている。
まあ黒赤白金だと覚えればいい」
「ですがこれらは偽名です」
男の秘書だ。
「ああ。何故こいつらが歴史を修正しようとしているかは知らんが……‘‘元は時の政府の幹部”だった連中だ」
「元政府No.2、元政府軍大将、元政府参謀、元審神者代表……全員が凄腕です」
審神者は更にざわめく。
何故政府が歴史修正を、しかも審神者代表まで……。と。
「さーん、にい、いーち…____ゼロ」
ドゴォン!!
気がついた時には既に会議室の扉が消し飛んでいた。
「ふふふ、緋雄やり過ぎよ」
「あァ?テメェが合図出したんだろうが!」
「緋雄落ち着け。…それより白都はどこだ?」
瓦礫の向こうから出て来たのは例の四人のうちの白都以外の三人だった。
審神者達は悲鳴をあげ非常口から一刻も早く会議室から出ようと非常口へ押しかける。
(…戦うしかないな)
「加州さん、準備はよくって?」
「もちろん…気をつけて、あいつら強いよ」
一方ランキング上位の審神者は開戦の準備を始めた。
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「薬研ここってさぁ」
「大将……今遠くでかなりデカい、何かが崩れる音がした」
こつ、こつ、後ろからブーツの音が聞こえる。
「俺は白都。君は……審神者かな?」
ラッキー男士
槍
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空と桔梗(プロフ) - 夕月さん» コメントありがとうございます。時間はかかると思いますが、ふるゆらを終えた後に流星を書きたいと思います。 (2016年5月31日 22時) (レス) id: faabd855d4 (このIDを非表示/違反報告)
夕月(プロフ) - ふるゆらを続けて終えた後に流星がみたいです (2016年5月31日 22時) (レス) id: 0a055286aa (このIDを非表示/違反報告)
空と桔梗(プロフ) - カルーさん» コメントありがとうございます。 (2016年5月31日 21時) (レス) id: faabd855d4 (このIDを非表示/違反報告)
空と桔梗(プロフ) - 柊椿さん» コメントありがとうございます。 (2016年5月31日 21時) (レス) id: faabd855d4 (このIDを非表示/違反報告)
カルー(プロフ) - 毎度、楽しく読ませて頂いております。できれば、続けて頂きたいです。 (2016年5月31日 21時) (レス) id: 9d53292aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空と桔梗 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/Kuroraand/
作成日時:2016年4月25日 22時