【刀剣乱舞】ふるべ ゆらゆらと

弎拾捌 ページ41

「__さま！主さま！」

「うわっ！？…ビックリした、こんのすけか」

「ぼーっとしてましたよ？」

「……みたいだね」


相変わらず変な化粧をしてるこんのすけを見る。巷ではこのキツネが黒幕説なんてものがあるらしいけど…多分ないね。
だってこんのすけだもん。


「主さま……その、ずっと気になっていたのですが……」

「ん？」

「何故小狐丸様を撫でていらっしゃるのですか？」

「ああ、ぬしさま毛並みを…って来たから……………え？」

「ぬしさま？」


私の左手は確かに小狐丸さんの頭の上にある。


「き、気づかなかった……」


どんだけぼーっとしてたんだ…。さすがに自分でも引く。
まあこの人は私に斬りかかることはないだろうし、別にいいんだけど。…無意識で人の頭撫でることってあるんだね。

小狐丸さんは止まった手に頭を擦りつけてくる。
撫でるのを再開すると桜が舞った。


「主さま…」

「！…どうしたの？」

「何か、ありましたか？」

「…何も……ってわけじゃないか。でも大丈夫、悩みごとがあるんじゃないよ。ちょっと考えごとがあっただけ」

「それならいいのですが…」


眉を…多分眉だと思われる物を八の字にするこんのすけは可愛い。こいつが黒幕なものか。

右手でこんのすけを撫でる。
ほー、嬉しそうだけどこんのすけからは桜出ないんだね。


「ところで何か用があるんじゃないの？」

「はい、主さま____出陣です！」

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