【あんスタ】私の彼氏が浮気してるところをアイドル科が目撃したらしい。

目撃１４ ページ19

和「A。久しぶり。」

待ち合わせのコンビニに足を運ぶと、そこにはこっちを見てキザに手を振る彼氏がいた。
周りにはお星様が飛んでいるようにも思える。

こっちとしては、とても恥ずかしいので丁重にやめて頂きたいところである。


だが、そんな喉元まで出かかった毒を飲み込み、私は必死で営業スマイルと言う名の満面の笑みをこぼして会話を紡いだ。

『そうだね。久しぶり。早峰くん。』

和「もう、早峰くんとかよそよそしいなぁ。もっとかずくん♪とか呼んでもいいのに。」

遠慮しときます。私の一生の汚点になりそうなので。

『じゃあ、帰ろっか。』

和「あ、ちょっと待って。」

手短に彼と二人っきりの時間を済ませたいので、手際よく私が家の方向に向かおうとするも、
止められてしまった。

待たねえ。早く帰らせろ。

『……なに？』


…なんて言えるわけもなく。


和「ちょっとコンビニよらせて。」

そいつはそう言うなり、一人で店内に入っていった。

何を買いたいのか、何故今買おうとしたのか私にはさっぱりわからないが
唯一わかることは、こいつ彼女に冷たすぎということである。

まず人間としてできてなさすぎわろた。



こうして私が途方にくれるなり六分後、そいつは帰ってきた。

和「お待たせ。」

ほんとだな。おめえ待たせすぎだよあやまれ。

『うん、何買ってきたの？』


…なんてやっぱり言えるわけもなく。


和「えっと、牛乳パンといちごみるく。」

『すごい組み合わせだね、君のセンスを疑うよ。』

和「え？今なんかいった？」

『ううん？なんにも言ってないよ？』


そう？と首をかしげるかれぴっぴ。
やべえ口がすべったなう。


和「あ！それよりっ！！」


そんなことより、と彼が言うなり勢いよく私の目の前に出されたオランジーナ。


……ん？


『えっと、これは』

和「あれ？どしたの？嬉しくないの〜？」


先生。何故か急に嬉しさを求めてくる彼氏に、困惑を隠しきれませーん。


『なんで、お…おらんじーな？なの？』

和「えー？だってA、オランジーナ好きじゃーん。」


『…………えっ。』

先生。こいつがふざけた口調でデタラメを言ってきまーす。


なに、誰と勘違いしてんの？

そもそも私、この人に好きな飲み物言った覚えないし、
第一、私の好きなドリンクはぶどうジュースだから。

これってぶどうジュースバカにされたって受け取ってもいいのかな？


先生。こいつの頭にオランジーナぶちまけていいですか？

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