【あんスタ】私の彼氏が浮気してるところをアイドル科が目撃したらしい。

目撃９ ページ14

敬「今日の議題は、何故『Aが浮気されてしまったか』だ。

まあ、自分的には大体検討がつくが、意見のある者は積極的に挙手をするように。」

『ねえ敬ちゃん』

どうしてそこで「度し難い」とか言って止めてくれないわけ？
しかもなんで率先して司会とか勤めちゃってるわけ？

あと検討ってなに？え、検討ってなに？(


ひ「はーい。」

一番初めに手を挙げたのは、葵双子の兄ひなたくんだった。
待ってこの子、意外とどキツいこと言ってくるよね？


敬「返事ははい、だ。それで意見とは？」

ひ「はいー。あのね、A先輩は〜

いわゆる残念美人ていうやつだと思うんだよね〜。」

「それな！」

『おい今それなって言った奴誰だ出てこい。』


なに残念美人て単語が出て来た瞬間共感しちゃってんだよ。てか言ったの誰だよ。


ひ「まーまーA先輩ってば落ち着いてよ〜！

なんか、顔だけ見れば可愛いかもって思うけどさ、
性格知っちゃったらなんか、あれだよね…？

ね？ゆうたくん？」

ゆ「なんでおれなの！？」

お前ほんとゆうたくんのこと好きだな、そこまでして共犯者にしたいのかお前は弟分を。


敬「そこまででいいだろう。他に意見のある奴は？」

『え、もうこれで終わりじゃダメかな？』

敬「黙れ。それで意見は？」


ねえちょっと酷くない？


少しの静寂が訪れたその時、誰かが音もなく手を挙げた。


敬「……朔間さん。」

零「蓮巳くん、少しだけ意見を言わせてもらってもいいかの？」

手を挙げたのはどこぞのじじいだった。

どっかから「げっ兄者……」とかいう声が聞こえたけど、大丈夫。
君の気持ちは私にも痛いほど伝わってくるよ。

零「Aちゃんは可愛げがないのじゃ。」

そう言いながら何故かこっちに進行をしてくる零。

えっなにこわ。バッチリ目が今も合ってるんですけどこわ。

『なに、零……ぶぎっ！？』

零に急に腕を掴まれた。

突然のことすぎたので女っ気のない声を出してしまった。
あーやだやだ恥ずかしい。※彼女は通常運転です。


そして次は勢いよく壁に押し付けて来た。

壁がどごぉん！と鳴る。

え、痛い。普通に痛い。


『なにすんだ零、ぶっ飛ばすぞ？』


零「ふふ…もう少し言葉遣いを女の子らしくした方がいいのではないか？


そして、前を向いてみよ？この状況がどういうことかわかるぞい？」


やかましいわ。

そう思いながら前を向いてみると。


『……いや近っ。』

目の前にはドアップの零の顔が映っていた。

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