ぶりっ子、前世を思い出す【鬼滅の刃】

ぶりっ子 ３８ ページ40

＊


『光の呼吸･伍ノ型＿＿＿光彩陸離』


月の光の反射を増幅させ、師範から視界を奪う。少しヨロッとふらついた所を見逃さず、すかさず木刀をスイングする。

＿＿＿よし、今度こそ行ける！！！

…………と、思ったのだが。


『あだっ！』

｢遅いッ！！｣


ぱっと避けられ、地面とご対面。
ついでにゴンッと背中を木刀で叩かれた。

…今回はいけると思ったのにな〜！！！！

パッパっと服についた砂を払い、また木刀を握り直す。

あの鬼との運命の出会い(？)を果たしてから早数ヶ月。

もう、最終選別も目と鼻の先である。

善逸くんは壱ノ型以外の型が出来ない〜！！とぐずってはいるが、精度も上がってきているようなので問題は特にないと言える。

私も、壱ノ型以外にもたくさんの型ができた。

今なら鬼などドーンとこい！という訳では無いが、(目の前にしたら震えが止まらないと思う)前よりは強くなったんじゃないだろうか。


『あっ、かすっ……かすった！！じいちゃんッ！！』

｢師範とよべ！！
かすったのは得点にならんッ！！無効ッ！！｣

『理不尽ッ！！！』


まあ未だに師範には勝てた事ないけど。

まあじいちゃん元柱だし？？
雷の呼吸の使い手だし？？それについていけるようになっただけで万々歳じゃないだろうか。


｢じいちゃ〜ん、……最終選別って絶対に行かなきゃダメ？｣

｢当たり前だ｣

｢ですよね……………………｣


最終選別が近づくにつれて、善逸くんの元気が無くなっていく。

まあご飯とか私に関わる時とかは元気そうなので心配はいらないと思うけど。




＿＿＿そして、ついに最終選別の日が来た。


❀❀❀


【光の呼吸 説明】

壱ノ型 閃光斬(せんこうざん)

光のような速さで相手の首を斬る技。
ただし、相手と他の技以上に接近する必要があるため相手に読まれたら危険。


伍ノ型 光彩陸離(こうさいりくり)

簡単に言うと、目くらまし。
月の光を増幅させて相手の視界を奪い、攻撃しやすくする。またはされにくくする。



他にも色々出てくるので、その時に説明を加えます！

ぶりっ子 ３９→←ぶりっ子 ３７

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す