妖怪ウオッチ×ブリーチ異聞録続編

妖魔界へ(5) ページ5

一護「そうか、開発者が作るのを止めちまえば、その後の其れが存在する事で起こる事象(出来事)自体を無かった事に出来るって事か。その影響でお前の記憶が消えて…っ！」

一護は一瞬ハッとした顔をした。

ジバニャン「？一護？どうしたニャ？」

一護「いやな、俺も前に似た経験してるんだ。虚の力を使う姉弟の力で、ルキアの事を忘れ掛けた事があって」

ウィスパー「はあ？！マジすか？」

一護「ああ。何でが俺は直ぐに思い出せたがな。だが、周りの奴等はルキアの存在自体を忘れちまってた。裏原さん達までもがだ。調べる為に尸魂界まで行ったは良いが、着いたら案の定白いデカい化け物があちこちで暴れてた。向かって来た一匹を虚化して斬り倒したんだ」

ジバニャン「虚化？まさか一護、虚の力が使えるのかニャ？！」

ウィスパー「え“っ？！確かに虚の力は凄まじいですが…あっ、まさかあーたの使うあの黒い斬撃は、虚の力なんですか？」

一護「ああ、俺は手を額に翳して霊力を込めると虚の仮面を出せるんだ。その間は凄い力で戦えるんだよ。だが其れを見た死神達は、俺を騒ぎの元凶だと勘違いして俺を捕らえようと襲って来たんだよ」

槍佐木「おいお前、何番隊だ？」

一護「えっ？」

槍佐木「さっさと答えろ何番隊だ！」

一護「事情を聞こうにも誰も取り合おうとしないし、その場から取り敢えず逃げるしかなくてな」

ジバニャン「其れはおかしいニャ！一護は尸魂界の恩人の筈だニャ。何で追い回されるんだニャ？」

ウィスパー「はあ…馬鹿ですかあーたは。そもそも一護さんが尸魂界に初めて行ったのは何の為です？死刑囚にされていたルキアさんを助け出す為でしょ！そのルキアさんの事を関わった皆が忘れてるから一護さんの事が判らなくなってたんですよ」

フユニャン「なる程。つまりそのルキアとかいう娘の事を、と言うよりルキアに関する全ての出来事そのものが其奴らの頭から消えていたって訳か。だから初めて会ったような対応しかされなかったんだな」

ケータ「ならどうやって事態を鎮めたんですか。そもそもルキアさんはどうなってたんですか？」

一護「さっき話した姉弟と一緒に居たんだ。だけど、彼奴は俺の事も自分が死神だった事も忘れていた。俺がルキアを呼んだら、彼奴は俺にこう言ったんだよ。

ルキア「何故私の名を知っている！」

って」

ジバニャン「其れはきついニャンね…助けに行ったのに

「誰ニャお前は！」

なんて言われた日には目も当てられないニャ」

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