妖怪ウオッチ×ブリーチ異聞録続編

妖魔界ヘ(33) ページ33

即ち、この状況を打開するにはキン・ギンを大時計を操作される前に近寄って倒すか、時計自体を破壊するしか無い。一護ならば虚化すれば容易いだろうが、ケータ達には些か分が悪すぎる

ケイゾウ達は何とか戦うが、その度に敵は一々時を巻き戻してしまう。これでは何度やっても勝てるわけは無い

ガッ！

ケイゾウ「ぐはっ！」

ドンッ！

ケータ「わっ！」

ウィスパー「ケータ君！」

一護「お前らッ！」

跳ね飛ばされ、とうとう取り囲まれた。最早打つ手無しか…そう覚悟したとき

？「フォースを使え！今こそフォースを使うのじゃ！」

ウィスパー「あれ…この声は」

ケータ「まさか…マスターニャーダ！？」

見れば、ケータが腰に挿していたマスターニャーに渡された袋が光を放っていた。まるで

私を使え。早く！

そう告げるかのように

「お前の父はフォースの暗黒面に惑わされたのだ」

「私は嘘は言っていない。要は見方の問題だ」

「見方の問題ですって！」

「僕に妹等居ませんよ」

一護「映画見てない奴には判んねぇって前にも言ったろうが！」(緋色の欠片で)

ケータ「ホース？」

ウィスパー「違います！フォースですよ。フォースとは、命が使えるスーパーエネルギーですよ」

一護「STAR WARSかよ。ありゃ確か、すんげー修行しなけりゃ使えるようには為らない筈だぜ？あの長さからしてライトセイバーか？」

ケータが袋を開けるが、

ケータ「あれえ？やっぱホースじゃん！」

ウィスパー「え”ーっ！？」

確かに只のホースだ。ウィスパーは固まってしまった

一護「やっぱそーゆー落ちかよ」

ケータがホースを握ると何故か繋いでもいないのに、水がちょろちょろと流れ出た。

一護はハッと思い付き

一護「おいケータ！そのホースの端っこを指で強く握って先をあの大時計に向けろ！」

ケータ「え？」

一護「良いから！早くやれっ！」

ケータは首をひねったが、直ぐに実行した。すると

ジャーッ！！

キン・ギン「あ“ーっ！？な、な、何て真似をっ！！」

ホースから水を勢い良く出すには如何すれば良いかお分かりだろうか。先端を潰せば良いのだ。水はそのまま大時計にぶち当たり…

ガガ…ギ・ギ・ギ・…！！

ギン「なんて事をするんじゃ！時計は精密機器なんじゃぞ！なのに水何ぞ大量にぶちまけたら…！」

そう、動作不良を起こして停止する。最悪はぶっ壊れてしまうのだ。Gショックみたいに防水仕様ならば別だが。ましてこの大時計は盤面の中身が剥き出しだ

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