妖魔界へ(31) ページ31
言われてケータも焦る。言われなくとも頭では判ってはいるのだ。だがケータはケイゾウとは違い、余り身軽な方ではない。元々運動自体が苦手なのだ
そうこうしている間に、包囲網はどんどん狭まる。
おい何をしている!このままでは捕まるぞ!落ちて死ぬ高さではあるまい、速くしろ!
ケータ「ええい、判ったよ!それっ!うわあーっ!!」
ケータはウィスパーを掴んだまま半泣き顔で落下する
ウィスパー「ギャアアーッ!!」
↑
何故悲鳴を上げたかと言うと、ケータがウィスパーの尻尾を掴んだままバラシュート代わりにしたせいだ
ドシャッ!
ウィスパー「うぎゃっ!」
ケータ「あいてっ!」
幸い怪我は無い。打ち付けた尻をさすりながらケイゾウを追い掛けた
一護「あのなウィスパー今思ったんだが、お前人一人なら乗せて飛べるんだろ?背中にケータを乗せるか抱えるかして降りてくりゃ良いんじゃねえか…?」
ウィスパー「そう言えばそうでした!あの時は怖すぎて頭空っぽになってまして…」
三人は走り続け、遂に開けた場所へと辿り着いた。部屋に踏み込み、愕然とした。其処は溶鉱炉の作業部屋で開けた空間が拡がり、中央に据えられた煮え滾る溶鉱炉の真上に、ジバニャンが閉じ込められた檻がクレーンで吊されていた。クレーンの制御盤の前にはドウが居る
ウィスパー「酷い…何て事を!」
恐らくは少しでも怒らせれば、直ぐにでもジバニャンを入れた檻を沈めろと命じるだろう
ジバニャン「ケータ!助けてニャン!」
ケータ「今助けるからね!」
三人は慌てて檻のある高さの位置までの階段を駆け上がる。遂に檻の前まで辿り着く。すると、
ウバウネ「ようこそ。待っていたよ!」
振り向けば、城の城主が座すような場所があり、ウバウネが立っている
ウバウネ「驚いたね…まさか本当に助けに来るとは。餓鬼の癖に大した度胸だよ!一応は褒めてやる。だがね、其処の「カバ」ニャンを助けたいなら妾を倒すしか無いんだよーん!!」
言うなり、ウバウネから瘴気の衝撃波が放たれる。辛うじて踏ん張る。負けてたまるか!ウバウネに舐められまいと睨みつけた
一護「おい…カバニャンじゃなくてジバニャンだろうが!」
ウィスパー「マジな場面で阿呆な釘指さないで下さい!」
全くだ。自分とて普段、車谷善之助を芋山さん等とわざと言い間違えているでは無いか!
一護「えっ?あの人芋山さんじゃねぇのか?」
ジバニャン「マジで名前間違えてるのかニャ…」
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みこち(プロフ) - 饅頭さん» 勢いで書いてますが如何ですか?まだまだ書きます! (2021年6月19日 17時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 饅頭さん» 妖怪ウオッチ誕生の秘密だニャン!が一番好きですね。コアラニャンの奴も感動しました。生きたぬいぐるみが持ち主を愛して助けようとした。素晴らしいです。ブリーチは、姉弟が死ぬ場面は泣き崩れました。まさか、ルキアがあんな風に泣くなんて思わなかったので (2021年5月25日 20時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
饅頭 - 第2弾のエンマ大王と5つの物語です!みこちさんは、一番好きな妖怪ウォッチの映画は何ですか? (2021年5月25日 18時) (レス) id: d3fe79fcb9 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 饅頭さん» 因みに、一番お好きな妖怪ウオッチの映画は何ですか? (2021年5月25日 15時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 饅頭さん» 長らくお待たせして申し訳ありません。頑張って書きますね!他の作品も、出来ましたら是非お楽しみください。 (2021年5月20日 10時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこち x他1人 | 作成日時:2020年1月22日 21時