妖怪ウオッチ×ブリーチ異聞録続編

妖魔界へ(28) ページ28

使命感に支配された俗物だと決めて掛かってきた。勝負が面倒だから御託を並べるんだろうと。そのまま有無を言わせず撒き餌を砕いてしまったのだ

早く行かなければ其れこそ町の皆が危ないぞとニヤつきながら

ウィスパー「馬鹿ですか…どれ程の実力があるか知りませんが、護るべき対象をワザと危険に晒す正義の味方が何処に居るってんです！」

ジバニャン「呆れたニャ！誇りと自意識過剰の区別もつかないニャンか！」

一護は石田を睨みつけ、慌てて外へと飛び出した。町に群がるであろう虚達から町の皆を護るために

二人は町に次々現れる虚達を片端から仕留めて回った

だが、事態は二人の予想を遙か斜め上を超える形で拡がってしまった。何と、虚達が集まって大虚(メノスグランデ)が現れてしまったのだ

大虚とは文字通り巨大な虚だ。ちょっとしたビル位の背丈で、黒い躰で虚閃(セロ)という霊子を圧縮した破壊光線を口から放つ事が出来る。並の死神や滅却師では倒せないのだ

此処でようやく石田は、取り返しの着かない過ちを意地でしでかした事に気が付いた

そして石田は、駆け付けた一護に諭され(正確には怒鳴られて)一護が自分の話を聞かないことに怒りだした時、一護は石田に告げたのだ。下らない喧嘩に関係ない奴等を巻き込むんじゃ無い。大体そのせいでこうなったんだろうが！と

一護「俺のお袋は、俺が餓鬼の時俺を庇って虚に殺された」

石田「君も大概話が長いな」

石田「お爺さん…僕は今日死神を助けます。許して下さいますか？」

ケータ「えっ…一護さんのお母さんって、虚に殺されたんですか！？」

一護「ああ、グランドフィッシャーって虚にな」

ジバニャン「グランドフィッシャー…？「陸の釣り人」って意味かニャ？」

ウィスパー「…っ！其奴なら知ってます！確か、自らは姿を隠し、頭から生やした疑似餌を幼い少女の姿に変えて動かし、それに気付いた死神や強い霊力を持つ魂魄のみを襲って喰らうたちの悪い虚だと…」

一護「そうだ。その時には其奴の仕業だと俺は気づいてなかった。雨の日に、河原の縁に立ってた女の子を助けようとして、お袋が止めようとして、奴にやられたんだ」

そして二人は、悪態をつきながらも背中合わせで共闘し、事態を見事鎮めたのだ。以来二人は仲間同士となったのだ。茶渡と織姫のように

ジバニャン「大虚を倒したって…一護達は普段どんな戦いしてるんだニャ？！」

ウィスパー「全くです…無茶苦茶はどっちですか！？頭痛いですよ！」

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