妖怪ウオッチ×ブリーチ異聞録続編

妖魔界へ(27) ページ27

まあもう一つの理由に、滅却師の躰には虚達の魂魄自体が猛毒になるという事実も有るのだが。

だから彼等は、虚を生かすこと自体を拒むのだ。一護のような死神が虚化する事で魂を守るような逃げ道すら無いのだ。

一護「ウィスパー、其れなら前に石田から教えられたよ。滅却師達が片っ端から虚を滅却し始めて、そのまま其れを続けられたら、尸魂界に送られたり現世に戻る輪廻や互いの世界の均整(バランス)が崩れて最悪互いの世界がヤバいことになるから、死神達が少し自重してくれって再三申し入れたらしいが、滅却師達は「死神の意見など聞く気は無い」って取り合わなかったそうだ。其れでな、業を煮やした尸魂界は遂にある決定を下した」

其れは、中央四十六室と、護廷十三隊総隊長山本元柳斎の命により発令された。

滅却師達を残らず殲滅せよ。と。

ジバニャン「殲滅…？皆殺しにしろって事かニャ？！其奴ら正気かニャ！？」

そう、要は、このままでは現世と尸魂界との魂の均整が保てなくなる。従わないなら皆殺しにした方が早い。そういう結論に達したという事だ。

ケータ「酷い…滅茶苦茶だよ！」

ウィスパー「鳴かぬなら殺してしまえ時鳥。ですか…織田信長じゃ有るまいし！酷すぎます！」

フユニャン「やり過ぎで片付く話では無いな。其れならそんな真似しなくても、幾らでもやりようはあった筈だ」

一護「彼処の上役共は掟馬鹿の塊ばっかりらしいからな。一度命が下されたらどんな滅茶苦茶な指示だろうが右へ習えって事にしかならないらしい。今までにも、そういう掟絡みの騒ぎや事件は、尸魂界じゃ度々起きてるんだよ」

バウントの件が良い例だ

そしてその後、本当に死神達による滅却師掃討作戦は開始され、双方の全面対決となり、滅却師達は僅かな生き残りを残してほぼ全滅してしまったのだ

だから死神達と滅却師達は決して相容れる事は無い。のだが…

実を言うと、石田も最初は一護やルキアを死神風情と見下しており、ある時一護が死神の力を使えると知って、一護にとんでもない申し入れをしてきた

石田は訓練用に常に持ち歩いている虚を大量におびき寄せる撒き餌を一護の目の前で砕き、集まって来た虚をどちらが先に殲滅出来るか勝負しろと言ってきたのだ

当然一護は猛反発した。石田が撒き餌を取り出して話を始めた時、

馬鹿な真似は止めろ！町の皆を下らない意地の張り合いで危険に晒す気か！と

ジバニャン「正論だニャ」

しかし石田は、一護も他の死神同様歪んだ誇りや

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