妖怪ウオッチ×ブリーチ異聞録続編

妖魔界へ(25) ページ25

次第にケイゾウの頑なな態度は和らいできた。フユニャンの提案で、妖怪マスターのマスターニャーダに怪魔に対抗出来る特殊な武器(フォース)を授かり、いよいよだと決意を固めた。

(マスターニャーダはスターウォーズのジェダイの騎士ヨーダのパクリ)だが、力は本物。怪魔の群れを瞬く間に杖で叩き伏せた。その後直ぐにバテはしたが。

そして、遂に敵の本体が姿を現した

キン、ギン、ドウが空中に開いた異空間の穴から現れた。怪魔達と共に

キン「ウバウネ様、あやつらが貴方様に刃向かう小僧共で御座います！」

すると其処に、紫の髪を髷に結い、黒い着物を身に纏った如何にも「儂は悪人だ」というのが似合いそうな意地悪そうな老婆の姿をした妖怪が現れた。

ケータ「お前は！」

ウバウネ「妾はウバウネ。怪魔達を纏めるラスボス的存在だよーん」

言うなり、手にした玉の付いた杖から黒い妖気をケータ達目掛けて放つ

黒い妖気はジバニャンを襲い、何と檻へと変わりジバニャンを閉じ込めてしまった。

ケータ「ジバニャン！」

ジバニャン「ケータ！」

檻は妖力の封印の鍵が掛かり、そのまま空中に持ち上がるとウバウネに抱えられた。

ウバウネ「この子を返して欲しくば、南の三丁目にある廃工場までおいで、待っているよ。来れるものならね！」

言い捨てるやジバニャンを連れたまま消えてしまった

一護「お前敵に人質に取られたのか！」

ジバニャン「いきなりで避けようが無かったニャン」

一護「当然直ぐ助けに向かったんだろ？妖怪ウオッチが無くてもダチがさらわれたんだ。放っといたら何されるか判らない」

ケータ「ジバニャーン！」

ケータは、光が消えた南地区に聳える廃工場を呆然と見詰めた

ー廃工場への道ー

ケイゾウはフユニャンと廃工場への道を足早に歩く。ケータは必死にケイゾウに妖怪ウオッチを作るのを再開してくれと懇願した。そうすれば自分の妖怪ウオッチも戻る。例え囚われていてもジバニャンを召喚して救い出せるのだ。

しかし、聞いていないのか、ケイゾウは無言のまま足を止めようとはしない

ケータ「お願い！聞いてるのケイゾウ？！」

その時ケイゾウは急に立ち止まると、きつい声色でケータに言い放った

ケイゾウ「道具に頼るのは止めろ！」

ケータ「えっ…？」

ケイゾウの剣幕にびくりとしたケータに続ける

ケイゾウ「何を迷ってるんだ！彼奴がお前の友達だって言うんなら、お前自身の手で、自分の力で助ければ良いだろう！」

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