妖怪ウオッチ×ブリーチ異聞録続編

妖魔界へ(21) ページ21

一護「待て、やめろ冬獅郎！其奴の中にはもう怪魔は居ねぇよ！」

ジバニャン「一護？いきなり叫んで如何したんだニャ？冬獅郎って誰ニャ？」

…？

一護「あ…いけね、俺にまで移っちまったみてぇだ」

フユニャン「ケイゾウ！」

ケータ「えっ？！」

ケータは目を見開いてケイゾウを見ている

これが…俺の爺ちゃん…子供の時の…

不可思議な感覚だ。自分の時代にはケイゾウはもう生きていないからだ。

ケイゾウ「よーし、やったぜ。ガッツ！」

決め台詞を言うと、戦隊ヒーローみたいなポーズを決める

ケータは途端に呆れ顔になる。これが爺ちゃん…？と

一護「何か思ってたのとイメージが真逆だな…意味わかんねえ」

この時のケイゾウは、歳は勿論背丈もケータと変わらない。後、躰は夜一くらいに日焼けした肌で、如何にも田舎育ちという感じの逞しさがある。因みに、ランニングシャツに半ズボン、素足に下駄履きという姿だ。そして、サングラスに覆面、風呂敷をマント代わりにしていた

不意にケイゾウは

ケイゾウ「おい、お前。ほら」

そう言うと、ケータにビー玉を投げ渡してきた。慌てて受け取るケータ

一護「ケイゾウが使ってた奴と同じビー玉だな、…ッ！そうか！それ多分妖怪ウオッチの部品の一部と同じ素材じゃないのか？覗けば妖怪が見えんだろ？」

ウィスパー「ええ。妖怪ウオッチは上蓋(カバー硝子)が透視板で出来ていまして、横にあるボタンを押して、サーチライトを妖怪のいる箇所に照らしてから透視板を通してその箇所を見れば、其処に居る妖怪が実体化して見えるようになるんです。そうなれば、後は蓋を閉じても、妖怪ウオッチを外さない限りは、その妖怪とは話すことも触れる事も出来るようになりますよ」

一護「やっぱりそうか」

ケイゾウはビー玉を自分の目に近づけ、ケータに言った

ケイゾウ「こうやって(ビー玉を覗きながら)後ろを見てみろ」

言われるままビー玉を覗きながら後ろを見ると、取り憑かれた男の他に、数匹の怪魔が居るのが見える

ケータ「あっ！見える。これが怪魔！？」

しかしケイゾウは何と、後は自分達で何とかしろとばかりに

ケイゾウ「じゃあな、捕まるな(怪魔に)よ！」

と告げるや走り始めた。慌てて後を追い掛けるケータ達

其れを例の三人組が空から悔しげに見詰めていた。

キン「不味いな…まさか時空を超えてこの時代に来るとはな。しかもあの小僧(ケイゾウ)と合流するとは。早急に手を打たねば」

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