妖魔界へ(18) ページ18
四人は河原に移動した。フユニャンはどこかで見たような水玉模様の風呂敷を広げ、これに乗れと促した。風呂敷に座ると
フユニャン「じゃあ出発するぞ、マキモド石よ!時を巻き戻せ!」
そう叫び、マキモド石を空へと高く放った。すると、
バチバチバチ…!
空の真上が黒く渦を巻き始め、其処に巨大な懐中時計のような物体が現れたのだ。盤面がケータ達の居る下を向き、中に歯車や部品が動くのが見える。
ギギギギ…カチッ、カチッ、カチッ…!!
時計の針が震えながら軋み始めた。時を巻き戻しながら刻む。すると、空に浮かぶ大時計の周りから稲光を放つ黒い靄が現れ、其れはケータ達目掛けて伸びて来た。それに呑まれた瞬間、躰ごと前に急速に引っ張られる感覚に襲われた。
ビュオォォォ…!!
ケータ達は時空間の渦に飲み込まれ、そのまま過去へと運ばれていく。因みに、この景色はまさに
ドラえもんのタイムマシンの景色そのままだ
やがて60年前にたどり着き、針が12時を指し示した瞬間、空に穴が開き、一同は何と、そのまま空から地面目掛けて放り出された。
ケータ達(フユニャン以外)「わあーっ!!!」
そのまま真っ逆さまに落下する。
一護「俺らの時と同じだな…」
フユニャン「何?」
一護「いやな、俺達は尸魂界に行く時は裏原さんに入り口(穿界門)を借りるんだけど、あの人に頼むとな…殆どの場合、どういう訳か必ず出口が空に開くんだよ。普通の場合はちゃんと地面に開くらしいんだがな。前に一回だけ抗議したんだけど、そうすか?ってどこ吹く風でさ、初めてルキアを助けに行った時なんかマジで肝を潰し掛けたぜ」
ジバニャン「え"…嘘だニャ…」
一護「本当なんだよ、最悪な事にな」
ケータ「まさかとは思うけど、ワザとやってるとか…?ノリかなんかで」
ウィスパー「いやまさか、仮にも技術開発局局長ですよ?有り得ませんて!意味無いですしそんなの」
一護「いや、あの人だったら有り得るかもな。あの人結構、意味の無ぇイタズラとかたまにやるしな」
ケータ達は顔を青くしていた。それはそうだろう、単なるノリやイタズラそんな危険な真似等されたら、された方はたまったものでは無い。
ウィスパー「うぼっ!」
地面にうつ伏せに叩き付けられたウィスパー。更にその上に、
ポンッ!ドスッ!ドシャッ!
立て続けにケータとジバニャン、次いでフユニャンがウィスパーの背中に着地した。
ケータ「着いたの?」
フユニャン「ああ、60年前のケマモト村だ」
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みこち(プロフ) - 饅頭さん» 勢いで書いてますが如何ですか?まだまだ書きます! (2021年6月19日 17時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 饅頭さん» 妖怪ウオッチ誕生の秘密だニャン!が一番好きですね。コアラニャンの奴も感動しました。生きたぬいぐるみが持ち主を愛して助けようとした。素晴らしいです。ブリーチは、姉弟が死ぬ場面は泣き崩れました。まさか、ルキアがあんな風に泣くなんて思わなかったので (2021年5月25日 20時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
饅頭 - 第2弾のエンマ大王と5つの物語です!みこちさんは、一番好きな妖怪ウォッチの映画は何ですか? (2021年5月25日 18時) (レス) id: d3fe79fcb9 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 饅頭さん» 因みに、一番お好きな妖怪ウオッチの映画は何ですか? (2021年5月25日 15時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 饅頭さん» 長らくお待たせして申し訳ありません。頑張って書きますね!他の作品も、出来ましたら是非お楽しみください。 (2021年5月20日 10時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこち x他1人 | 作成日時:2020年1月22日 21時