妖魔界へ(15) ページ15
ウィスパー「ん?如何したんです?」
ジバニャン「何か居たんだニャ、ひょっとしたら彼奴らかニャ?」
一護「やっぱり猫だな。抜けてるみたいでも気配を嗅ぎ取るのは長けてる訳か」
ジバニャン「抜けてるは余計だニャ!」
一護に話を続けるケータ達
ウィスパーは庭を見ながら、妖怪の気配等しませんがねと言う。しかし
ガサガサッ!
庭の茂みの一部が不自然に揺れ、外へと移動し始めた。
ケータ「婆ちゃん、ちょっと散歩してくるね!」
慌てて飛び出した三人は、茂みに隠れたまま移動していく相手を追う。
相手は相変わらず草むらに身を隠したままだが、常にケータ達と付かず離れず一定の距離を保ちながら移動しているのだ。まるで
こっちだよ
とでも言うかのように。
一護「お前ら少し無用心過ぎだろ。その動き方なら明らかにお前らを誘導してるのが丸分かりだ。何かの罠だと思わなかったのか?誘い出された先で敵の群れが待ち構えてるとか」
言われてみれば普通はそうとしか思わないだろう。
ジバニャン「あの時は、追わなきゃって考えしか頭に無かったニャン」
追いながら走る三人。やがて木立から抜け…
ザッ!
林の中を一陣の風が吹き抜け、追っていた気配はいきなり消えてしまった。
ケータ「あれ?何処に行っちゃったんだろ?」
ジバニャン「居なくなっちゃったニャンね」
当たりを見回しても、最早相手は居ないようだ。其処からは木々は無く、目の前には祖母が使っているとおぼしき倉があった
ケータは倉に近づき、もしやこの中に入り込んだのではと、開けようと取っ手部分のへこみに指を掛けた。力任せに引くが、子供の力ではなかなか開かない。
ウィスパー「何にも居ないと思いますけど?」
扉に手を当てて「我は来たれり」と言えば開くのでは…
ジバニャン「緋色の欠片とは違うニャ!」
一護「知らねぇ奴も居るから意味ないよ」
何とか扉を開けた。だが、入れない。何故なら入り口を塞ぐように青い色の肉の塊がパンパンに詰まっていたのだ。
ケータ「何これ?」
ケータが肉塊をつつくと、何だと言うように気だるそうな目が開く。三人はびっくりして飛び退いた。
一護「ヲイ、まさか其れ…デカニャンだったのか?」
その通りだ。ウィスパーが此処で一体何を?と聞くと、
デカニャン「色々あるのデプけど、先ずは引っ張り出して貰えないデプか?」
等ととんでもない要求をしてきたのだ。第一この図体で何処をどうやれば倉の中に隙間無く収まるというのか?
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みこち(プロフ) - 饅頭さん» 勢いで書いてますが如何ですか?まだまだ書きます! (2021年6月19日 17時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 饅頭さん» 妖怪ウオッチ誕生の秘密だニャン!が一番好きですね。コアラニャンの奴も感動しました。生きたぬいぐるみが持ち主を愛して助けようとした。素晴らしいです。ブリーチは、姉弟が死ぬ場面は泣き崩れました。まさか、ルキアがあんな風に泣くなんて思わなかったので (2021年5月25日 20時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
饅頭 - 第2弾のエンマ大王と5つの物語です!みこちさんは、一番好きな妖怪ウォッチの映画は何ですか? (2021年5月25日 18時) (レス) id: d3fe79fcb9 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 饅頭さん» 因みに、一番お好きな妖怪ウオッチの映画は何ですか? (2021年5月25日 15時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 饅頭さん» 長らくお待たせして申し訳ありません。頑張って書きますね!他の作品も、出来ましたら是非お楽しみください。 (2021年5月20日 10時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこち x他1人 | 作成日時:2020年1月22日 21時