妖魔界へ(14) ページ14
その二日後ケータは、ジバニャンとウィスパーと共に、両親に連れられて父方の祖母、つまりケイゾウの妻の家のあるケマモト村へと向かった。幸い夏休みだったので手掛かりを探るために向かおうと両親に頼み込んだのだ
一護「お前の亡くなった爺さんは親父さんの方の家の出なんだな」
ケータは電車の中で、必ず手掛かりを掴んで何とかしてやると決めていた。悪しき妖怪に好き勝手等させるわけにはいかないのだ
ジバニャンは他の乗客の広げた弁当から唐揚げや卵焼きをつまみ食いしている。ウィスパーが慌てて注意してもどこ吹く風だ
(言うまでも無いが、ジバニャン達妖怪は霊力を持たない者や普通の人間には見えない)
一護「ケータの両親はお前達(ジバニャン達)をケータが家に置いてるって知ってるのか？」
ジバニャン「勿論知らないニャン。二人共霊力なんか無いし、妖怪を信じてないニャン」
一護「？」
ケータ「あの、ウィスパーから前に聞いたんです。人間は霊力が無くても妖怪の存在を信じていたり、子供の時に見えてたりした人は見えるようになるみたいなんです」
一護「へえ、俺らとは違うんだな」
やがてケイゾウの家に着き、祖母が暖かく迎えてくれた。仏壇のケイゾウの写真に挨拶してから、
(実はこの時ジバニャン達に話していたのを祖母に聞かれて誤魔化すのが大変だった)
ウィスパー「この方がケータ君のお祖父さまですか？」
ケータ「うん。ケイゾウ爺ちゃん。俺が産まれる前に死んじゃったんだ、すっごい立派な人だったんだって」
其処に祖母が顔を出し、
祖母「そうだよ」
ケータは振り向いた先にいた祖母に慌てて独り言だと笑いながら誤魔化した。
祖母は、良いんだよ。と、ビー玉の付いた眼鏡のつるを直しながら言った。
縁側で祖母の出してくれた大福を食べていると、祖母がケイゾウの話をしてくれた
祖母「お爺ちゃんはね、とても格好いい人だったんだよ。頭が良くて強くてね。でも、ちょっと困った人だったかしら」
ケータ「えっ？どんな所が？」
その時、庭に黒い影がスッと横切った。
ジバニャンは縁側をごろごろしていたが、ん？というように止まった
祖母はハッとしたように手を口に当てた。まるで
「いけない！余計なことを」というような仕草だった。何でも無いと戻る祖母。
すると、先程の影が今度は反対側に横切った。
ジバニャン「やっぱり！」
次の瞬間ジバニャンはスッと真顔になり、跳ね起きて庭を警戒した目つきで見据えだした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みこち(プロフ) - 饅頭さん» 勢いで書いてますが如何ですか？まだまだ書きます！ (2021年6月19日 17時) (
レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 饅頭さん» 妖怪ウオッチ誕生の秘密だニャン！が一番好きですね。コアラニャンの奴も感動しました。生きたぬいぐるみが持ち主を愛して助けようとした。素晴らしいです。ブリーチは、姉弟が死ぬ場面は泣き崩れました。まさか、ルキアがあんな風に泣くなんて思わなかったので (2021年5月25日 20時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
饅頭 - 第２弾のエンマ大王と5つの物語です！みこちさんは、一番好きな妖怪ウォッチの映画は何ですか？ (2021年5月25日 18時) (レス) id: d3fe79fcb9 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 饅頭さん» 因みに、一番お好きな妖怪ウオッチの映画は何ですか？ (2021年5月25日 15時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 饅頭さん» 長らくお待たせして申し訳ありません。頑張って書きますね！他の作品も、出来ましたら是非お楽しみください。 (2021年5月20日 10時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みこち x他1人 | 作成日時：2020年1月22日 21時
