妖魔界へ(2) ページ2
因みに、その時夜一は、気遣う裏原にこう返していた
夜一「儂なら心配は要らぬ。どうとでも逃げ果せるわ」と。
ウィスパー「ケータ君、雲外鏡を呼び出して下さい。一護さん、向こうでご飯とかも食べられますから、そうしたいなら夕ご飯は一応妹さん達に伝えた方が」
一護「今から行くのか?ちょっと待っててくれ」
一護は下に降り、柚子に夕飯は外で食べてくるからと伝えた。一護が部屋に戻ると雲外鏡が居た。紫色の大きな丸い鏡だった。
ケータ「じゃあ行きましょう。雲外鏡、妖魔界に出口を開けて。一護さん、鏡面を潜って下さい。抜けた先は妖魔界ですよ」
一護「偉く簡単だな。尸魂界に行く時は、俺達は地獄蝶使えないから、断界を全力疾走しなけりゃならねぇのに」
ジバニャン「えっ?どうしてわざわざ走らないといけないんだニャ?」
一護「死神はな、普通は地獄蝶って伝令用の黒揚羽を連れてないと正規のルートは使えないんだよ。だからその場合は断界って長い通路を使うんだけど、そこは1週間に1度拘突(こうりゅう)って言う通路をほぼ塞ぐデカさの電車みたいのが、異物を排除するために突進して来るんだ。しかも侵入者が居ると、即座に現れて背後から迫って来やがるんだ。接触したら最後だ。取り込まれて消滅させられちまう。だから、走って出口を抜けるしか手段が無いんだよ。幸い全力で走れば辛うじて振り切れるからな」
ジバニャン「お、おっかないニャ…!絶対にそんな危険な道入りたくないニャ!」
一護は苦笑いすると、雲外鏡を潜った。その先は…
一護「うわ…、何だこれ…、妖怪の世界だって聞いたからおどろおどろしい所かと思ったら、偉く近代的だな。ビルや信号機が見えるぜ。」
ジバニャン「いつの時代の話ニャ?考えが古すぎだニャ」
ウィスパー「では着いてきて下さい。先ずは大通りをご案内しますので」
四人は大通りに出た。道の両脇に見事な桜並木が拡がる。風に舞う桜吹雪が美しい。
ケータ「凄いでしょ?俺も初めて来た時は感激しました」
一護「綺麗だな…この世界は街路樹に桜を使ってんだな。白夜ん家でルキアに見せて貰った庭と大差無ぇ。此処、今は春なのか?」
ジバニャン「ん?違うニャ、妖魔界の桜は一年中満開ニャ。絶対に枯れないんだニャ」
一護「は?そうなのかよ。何か情緒が在るんだか無いんだか…」
妖怪達が愉しそうに歩いている。ジバニャンがふとある屋台に目を向けた。
ジバニャン「あっ、チョコボー妖魔界バージョンがあるニャ!」
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みこち(プロフ) - 饅頭さん» 勢いで書いてますが如何ですか?まだまだ書きます! (2021年6月19日 17時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 饅頭さん» 妖怪ウオッチ誕生の秘密だニャン!が一番好きですね。コアラニャンの奴も感動しました。生きたぬいぐるみが持ち主を愛して助けようとした。素晴らしいです。ブリーチは、姉弟が死ぬ場面は泣き崩れました。まさか、ルキアがあんな風に泣くなんて思わなかったので (2021年5月25日 20時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
饅頭 - 第2弾のエンマ大王と5つの物語です!みこちさんは、一番好きな妖怪ウォッチの映画は何ですか? (2021年5月25日 18時) (レス) id: d3fe79fcb9 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 饅頭さん» 因みに、一番お好きな妖怪ウオッチの映画は何ですか? (2021年5月25日 15時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 饅頭さん» 長らくお待たせして申し訳ありません。頑張って書きますね!他の作品も、出来ましたら是非お楽しみください。 (2021年5月20日 10時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこち x他1人 | 作成日時:2020年1月22日 21時