番外編2 ページ41
『どんな人だろうと人に変わりはない！！』
離せ！と手を動かすも女の俺に、それも鬼の猗窩座に力でかなうはずもなく、手を振りほどくができない
それどころかさらに力が入り、あまりの痛さにAは顔を歪めた
猗窩座「なぜお前はそこまで弱者に情けをかける。なぜ必要のない、無意味なことをやる」
『必要がない？無意味？人を助けるのに利益を求めるなんて間違っている』
猗窩座「、、、お前は本当に絵に書いたようなお人好しだな」
猗窩座がAを肩に抱いた
『ッなんのつもりだ！下ろせ！』
猗窩座「うるさい。大人しくしろ」
猗窩座が跳ぶ
綺麗に屋根の上へ着地した
猗窩座はそこでAを下ろすと座った
ますます猗窩座が分からない
困惑している中、猗窩座がAに視線をよこした
猗窩座「お前も座れ」
数秒間見つめあった末、隣へ座る
猗窩座「、、、警戒心がまるでないな」
自分で座れと言っておきながら呆れる猗窩座。
Aはその顔にムッとするも答える
『俺は鼻が利くんだ。お前が危害を加えないことぐらい分かる。何故手を出さないのか分からないがな』
猗窩座「俺は元々女に手を出さない」
『じゃあ尚更何故鬼舞辻の所へ連れていかない。女の俺にお前こそ情けをかけているじゃないか』
戦う気がないのならとっとと連れて行けばいいだろう
いや、連れて行かれたら困るのだが
矛盾している猗窩座に疑問が絶えない
猗窩座「、、、さぁな」
Aは曖昧な返事に眉を寄せた
猗窩座が月を見つめて黙り込む
夜中のせいもあり、辺りは静寂につつまれた
俺は猗窩座から視線を外して同じよう月の方へ顔を向け、次はこちらから声をかけた
『、、、ありがとう』
猗窩座「！！、、、鬼に礼を言うなど、本当にお前は馬鹿げている」
『鬼だろうと人だろうと助けてくれた事実は変わりない。たとえお前の気まぐれだとしてもな』
Aの言葉を聞いて猗窩座は静かに心の中で否定した
気まぐれではない、と
猗窩座はあの時からAが゛好きだ゛
さっきAに馬鹿げていると言ったがあれは自分に向けた言葉でもあった
鬼の俺が人間のAに惚れている
こんな馬鹿な話があるだろうか
猗窩座は自分自身を嘲笑う
そんな中、Aは猗窩座があの時来てくれたことに安心してしまった自分を責めていた
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眠いちゃん - 書きたいのでもう一回コメント失礼します …善逸の視点が面白くて神ですガチでありがとうございます (2023年1月4日 23時) (
レス) @page18 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 尊○しそう…萌える← (2023年1月4日 23時) (レス) @page12 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
モッチー(プロフ) - 神綺さん» 続いてますよ！ (2020年7月21日 7時) (レス) id: 982b2a960d (このIDを非表示/違反報告)
神綺 - すみません、誤字りました… (2020年7月21日 5時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
神綺 - リクエストってまだ続いたますか？ (2020年7月21日 5時) (レス) id: bf878b2d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モッチー | 作成日時：2020年5月12日 4時
