クズ嫌い症候(硝子)群

2話 ページ3

そろそろほとぼりも冷めた頃だろう


教室に戻ると五条と夏油が先生に正座させられていた


夜蛾｢どこに行ってた｣


『トイレでーす』


夜蛾｢､､､そうか｣


デリカシーのない事を聞いてしまったと思ったのだろう


それっきり私から目を逸らして2人に再び目を向けた


意外としっかりしている先生らしい


夜蛾｢お前ら入学早々何を考えてるんだ｣


五条｢俺悪くないデース。こいつから仕掛けてきました｣


夏油｢これだから知能が低い奴は､､､自分から喧嘩を売った事も忘れてしまったのかい？｣


五条｢あ？｣


夜蛾｢いい加減にしろ！｣


ｺﾞﾝｯ


2人に反省の色は全く見えず、それどころかまた喧嘩を始める始末


先生はそんな2人に拳骨を食らわせた


アホらし


夜蛾｢A、悪いが次から喧嘩を始めそうになったら仲介を頼む｣


ゲ、


私まで巻き込むなよクズ共


『､､､善処します』


夜蛾先生は私の返事を聞くと業務に戻ると教室から出ていった


夏油｢､､､なんかすまないね｣


『､､､別に』


口ではそう言うが謝るぐらいなら最初からするなよと心の中で悪態をつく


まぁどこかの謝らない白髪野郎よりマシだ


夏油は治してやるか


腕に触れる


夏油｢え、｣


『動くな』


【反転術式】


夏油｢､､､治った｣


五条｢お前、それ､､､｣


『お察しの通り反転術式。まぁ私の場合は他人も治せるけど』


そう言うと何故か睨まれた


面倒くさ


五条｢チッ俺も治せよ｣


ズイっと腕を差し出される


､､､､､､､､､


『嫌だね』


五条｢は？｣


『誰彼構わず治すほどお人好しじゃない』


五条｢怪我人前にして治さねぇって､じゃあお前いる価値ねぇじゃん｣


夏油｢おい｣


『別にいいよ。言わしとけば』


確かに私は体術も柔術も出来ない


取り柄といえばそれなりの学力と反転術式だけだろう


でもそんな今更な事言われた所でーー


『全然響かないね。私を煽りたいならもっと語彙力つけるんだな』


五条｢はぁ？｣


『治して欲しかったら相応の態度を示せよ』

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