俺様系男子×小動物系女子 ページ4
「す、すみません…お兄ちゃ…黒子テツヤに届け物があるんですが…」
黒子テツヤの妹、黒子Aは忘れ物を届けに来ていた。
帰宅準備の時にお兄ちゃんのタオルが入っている事に気付き、慌てて走って届けに来たのだ。
そして体育館の横の扉からこっそり声を掛けるも、誰も気付かないのか振り返らない。
休憩中の人に声を掛けようと思ったが、中に入らなければならない。
ああどうしよう、私が明るい性格だったら声が掛けれるんだろうけど…。
ふと、私の影に大きな影が覆い被さったと共に、左肩に何かが置かれた。
「君、ここで何をしている。見学は基本断っているんだが…」
「ひぃ…っ!?」
驚きのあまり、思わずガタリと音を立てて距離を取る。
後ろにいた人物…お兄ちゃんの情報から考えると、赤司征十郎さん…かな。
すると、手元のタオルに気付いたのか目を細めて睨むように見つめられる。
「…手に持っているのは黒子のタオルか?窃盗なら女だろうと容赦はしないが__」
「…っち、違います…!これはお兄ちゃんの忘れ物で…!」
お兄ちゃん…?と首を傾げている赤司さんに念の為と生徒手帳を見せる。
すると私と生徒手帳を見比べた赤司さんは、困ったように目を伏せて手を額に当てた。
「…済まない。妹の話は聞いていたのだが顔までは分からなかった。その上犯罪者のように疑って…本当に済まなかった」
「っえ、あ、謝らないでください…この状況だと誰だって疑っちゃいますよ…!」
頭を下げる赤司さんに慌てて頭を上げてもらう。
暫く申し訳なさそうな表情をしていたが、ふと目を細めて柔らかく微笑んだ。
「…ありがとう。もっと罵られると思っていたんだが…優しいな、君は」
「ひえ…そ、そんな事は…あ、タ、タオル渡さなきゃ…」
「ああ、それなら俺が渡しておこう。目立つのは嫌だろう?」
「あ、ありがとうござ……え?」
タオルと共に優しく手を握られた。
微笑みの中にある獲物を狙う狩人のような眼に吸い込まれそうになる。
「明日の放課後、迎えに行こう。キミともっと話がしたい」
「……え」
「必ず迎えに来るから、待っていてくれ」
ちゅ、と音を立てて手の甲に口付けると、タオルを持って館内に入っていく。
顔が熱いのは、きっと、貴方が眩しかっただけ。
計画的なストーリー
(…友達の妹を口説きたいなんて、流石ですね赤司君は)
(ふふ、お褒めに預かり光栄だ。…タオル、返しておこう)
(…次からは手伝ったりなんかしませんからね)
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りふ(プロフ) - 了解です、少々お待ち下さいませ…♪ (2018年3月11日 19時) (レス) id: 414821d1f9 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - 俺様系男子(誰でも)×小動物系女子(黒子の妹で!!)黒子に忘れ物届ける所から←お願いします (2018年3月11日 18時) (レス) id: 66597b0144 (このIDを非表示/違反報告)
りふ(プロフ) - マリイ(灰崎信者)さん» 了解です、何度もすみません、ありがとうございます!早速考えますのでお待ち下さいませ…♪ (2018年3月7日 21時) (レス) id: 414821d1f9 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ(灰崎信者) - 灰崎は夢主の言う事には服従してそれ以外は原作通りで 灰崎は夢主が言ったら部活をサボらない (2018年3月7日 21時) (レス) id: 421640d4d1 (このIDを非表示/違反報告)
りふ(プロフ) - マリイ(灰崎信者)さん» ありがとうございます!そして何度も申し訳ないのですが、シチュエーションも書いて頂けますか…?本当にすみません…! (2018年3月7日 8時) (レス) id: 414821d1f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りふ | 作成日時:2018年3月7日 3時