家族 ページ26
A「私には、双子の妹がいます。それに祖母とそれに姉さん2人と住んでいます。以上です。」
凛月「は。どゆこと、それだけ?」
A「はい。すみません。」
凛月「Aの親は?」
A「いません。」
全員「!!??」
A「2年半くらい前に事故で亡くなりました」
と、全員驚いたあと、なぜか悲しい顔をされた。
凛月「え……と、なんかごめん。」
A「良いんです。別に悲しくはないので」
真緒「なんでだ?実の親だろ?」
A「えぇ。まぁ。でも仲が良くなかったので私は死んでも悲しくありませんでした。それに妹たちの前で泣くことは絶対したくないので。」
あんず「そうだったんだね……」
レオ「でもなんで俺たちに話してくれなかったんだ?」
A「こんな空気にしたくなかったんです…ほらだって今もそうでしょ。この空気が嫌なんです。私の話で空気が悪くなるのが。それに"可哀想"と言う言葉が1番嫌いです。私は不幸になるために生まれてきたのではないので」
と、言っているうちに自然に視界が歪んできた。
だめ、泣いてはだめ。弱いと思われてしまう。と思った瞬間体全体が何かに包まれた。
凛月「Aは別に弱いって思ってないよ。むしろ強いね。少なくとも、俺なんかより。」
と、凛月が私の背中に手を回して、頭をさすってくれた。
A「え?」
凛月「俺のことはいいの。でもAがさ、なんでも1人で抱え込むのはダメ。みんな心配するでしょ?Aはまだまだ辛いことが沢山あって今は言えないのかもしれないけど。それだけは約束して」
と、優しい声で言われた。凛月の体温が落ち着く。
A「……分かった。ごめん……ね…」
凛月「ん?A?」
あんず「ふふっ。Aちゃん寝ちゃったみたいね」
真緒「ふぅ。これでAについてはちょっとはしれたよな?」
凛月「そうだね〜」
泉「ほんと、手間のかかるプロデューサーなんだかねぇ」
と、みんなが微笑みながら私の事を見ていたとは知らずに。
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猫愛りあ - この話好きです!続き楽しみにしてます! (12月15日 22時) (レス) @page30 id: 02dbe6c294 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛華 | 作成日時:2020年6月8日 21時