＊仕事終わりの昼下がり ページ3
音也「んーっ！！終わったぁ！！」
いつもより少し早い、お昼過ぎ頃。
今日一日の仕事を終えた俺は、大きく伸びをしながら、帰路を歩いていた。
街中を通らなきゃいけないから、いつもは車移動が多いけど、せっかくいつもより早く終わったんだし、気分転換も兼ねて今日は歩いてみることにした。
もちろん、ちゃんと変装はしてるよ？
どうせならこのまま、どこかのお店に寄ってもいいかなって思ってたけど、今は“大事な時期”だから、寄り道しないで帰って練習しなきゃ。
気を抜いて、先輩達やHE★VENSに負けちゃうのは、やっぱり嫌だし。
それに今は……
「ほら、モタモタしてねぇでさっさと出せよこのちんちくりん」
「お前に割いてる時間がもったいねぇんだっつの。ほら、早くしろよ」
……？
大きな声が聞こえて、声のしたほうを見てみると、学生、なのかな？制服を着た数人の男子生徒が、女の子を囲んで声をあげていた。
あれって、恐喝なんじゃ……！！
それに、あの囲まれてる女の子……！！
見覚えのあるその子の姿に、考えるよりも先に、俺は男子生徒の前に走り出ていた。
音也「やめろよ！！嫌がってるだろ！！」
「あぁ？なんだてめぇ？そいつのダチか？」
「おいおい、こいつにダチなんかいるわけねぇだろ？こんな“ちんちくりんのロボ子”なんかにさあ？」
馬鹿にしてるかのように、お腹を抱えて笑う男子生徒達。
言いたい放題言って、この子にだってちゃんと……！！
言い返そうとしたとき、その子は男子生徒に茶色い封筒のようなものを差し出す。
「3万。これしかない」
音也「なっ……！！」
「はあ？んなわけねぇだろ」
「それ以上は困る。ただでさえ生活が……」
「てめぇの事情なんて関係ねぇんだよ！！隠してねぇで全部出せやコラ！！」
音也「やめろって言ってるだろ！！」
封筒を握るその子の手を下ろさせて、今にも殴り掛かりそうな男子生徒からかばうように前に出る。
とうとう我慢の限界に来たのか、その男子生徒も殴り掛かろうとこぶしを振り上げた。
その時だった……
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十九 雷音(プロフ) - 南さん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて本当に嬉しいです！今後とも頑張らせていただきます！ (2019年2月27日 8時) (
レス) id: 4c772ef18e (このIDを非表示/違反報告)
南 - 音也の夢小説は今まで読んできた中でも一番に面白いなぁと思いました！ これからも頑張って下さい！ (2019年2月26日 23時) (レス) id: d0756aba1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十九 雷音 | 作成日時：2018年9月1日 18時
