*ST☆RISH ページ13
音也「皆、本っ当にごめん!!」
レッスン室についた瞬間、俺は皆に勢いよく頭を下げた。
やっぱり皆、怒ってるよね……
トキヤ「まったく……この“大事な時”に、何処で何をしていたんです?午後から仕事は入っていなかったのでしょう?」
音也「あ、うん、えっと……実は……」
学園時代からのルームメイトのトキヤに、遅刻してしまった理由を話す。
ただ、Aのいじめのことだけは、話さなかったけど……
トキヤ「要するに……一気にいろいろなことが起こりすぎて、肝心の練習のことを忘れてしまっていたと……」
音也「うっ……そのことは、本当にごめん!!」
トキヤ「まったく……あなたという人は……」
レン「まあまあイッチー。イッキだって悪気があったわけじゃないんだ。それに、大切なレディを放ってくる方が、男としては野暮じゃないかい?」
真斗「神宮寺。お前はまた……」
トキヤにはすごく怒られちゃったけど、他のメンバーは、これからは気を付ければいいと、許してくれた。
皆の優しさに、俺もほっと胸を撫で下ろす。
セシル「それで、オトヤが言っていた、幼馴染の女性とは、アナタのことですか?」
話が終わると、セシルが興味津々な様子で、Aに声をかけに行った。
那月「わぁ!!とってもかわいいです!!ぎゅーってしてもいいですか?」
翔「だーかーら、初対面でいきなりぎゅーはやめろっていつも言ってんだろ!!」
那月「あれ?もしかして、翔ちゃんも一緒にぎゅーってしてほしいんですか?」
翔「ちっげぇわ!!お前のぎゅーが強烈なんだっていい加減自覚しろお!!」
翔と那月のそんなやり取りを、相変わらず表情を変えないまま、Aはただじっと見てる。
皆とは初対面だから、やっぱり緊張しちゃうのかな?
音也「A。皆が、ST☆RISH。俺が一緒にアイドルやってるメンバー。右から、トキヤ、セシル、レン、マサ、翔、那月。それで、さっき俺を呼びに来てくれた女の子が、七海っていうんだ」
皆のことを紹介すると、Aも順番にメンバーの顔を見る。
トキヤ以外のメンバーは、フレンドリーに話しかけに来てくれたけど……
音也「A?」
Aの様子が、少し変だった。
まるで、警戒してるみたいで……
気のせい……なのかな……?
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十九 雷音(プロフ) - 南さん» コメントありがとうございます! そう言っていただけて本当に嬉しいです!今後とも頑張らせていただきます! (2019年2月27日 8時) (レス) id: 4c772ef18e (このIDを非表示/違反報告)
南 - 音也の夢小説は今まで読んできた中でも一番に面白いなぁと思いました! これからも頑張って下さい! (2019年2月26日 23時) (レス) id: d0756aba1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十九 雷音 | 作成日時:2018年9月1日 18時