【うた☆プリ】愛してるを教えて？【美風藍】

＊相性は最悪 ページ4

そして、それから間もなくして、彼女の目がゆっくり開かれる。
薄いピンク色をした瞳が、ボクを捕える。


藍「おはよう。早速だけど、いくつかキミに聞きたいことがあるんだけど」


ボクの呼びかけに、彼女からの反応はない。
機械そのもののような無機質な瞳が、ただじっとこちらを見つめているだけ。


藍「キミ、名前は？」

A「……A」


抑揚のない声で、短い答えが返ってくる。
A……か……


藍「博士から、キミはロボットだってことは聞いてる。ボクもキミと同じソングロボだ。でも、キミとは違う製造者から作られてる。その上で聞きたいんだけど……」

A「製造者、及び製造元の情報についての質問には答えかねます」


ボクの言葉を遮るように、淡々とした声が返ってきた。
まるで、テンプレートみたいな回答だね。


藍「秘密保持のために徹底してるのはよくわかったけど、キミは一度捨てられてる。博士が修復したってことは、多分これからはここで生活していくことになる。身元もわからないまま引き取ってもらおうなんて、ちょっと甘え過ぎじゃない？」

A「引き取ってくれなんて、頼んでいません」

藍「……あのさ」

博士「ストップだ」


彼女の言葉に苛立ちを覚えてきた頃、珍しく博士が割って入ってきた。


博士「これ以上いがみ合ってたって仕方ないだろう。起きたばかりで混乱してる部分もあるだろうし、今日のところはこの辺にしておかないか」

藍「別にいがみ合ってなんか……」

博士「わかったから。まったく……」


結局、会話はできたけど、彼女についてはほとんど何もわからないまま。
だけど、これだけはよくわかった。

ボクと彼女の相性は、最悪だってこと。




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＊不躾な方ですね −夢主side−→←＊同じソングロボ

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