*溢れ出る疑問 ページ21
A「どうか、しましたか?」
胸のモヤモヤに気を取られていると、Aがボクに声をかけてきた。
モヤモヤの正体は、いくら考えたところで、現時点では明確な答えは出せそうにない。
そのため一度考えるのをやめ、『別に……』と、短くAに返事をした。
藍「それで、聞きたいこと、言いたいことが山ほどあるんだけど」
A「……エイイチの次はアナタですか」
本題に入ろうと思って声をかけたら、どことなく不機嫌そうな声色でそう返してくるA。
さっきも思ったけど、エイイチって気安く呼ぶほど、彼とは親しい関係なの?
それとも……彼は、キミの製造者と接点があるの?
おかしいな……
質問の順番は決めていたはずなのに、キミの口から彼の名前が出た瞬間、一気に疑問が押し寄せてきて、上手く整理できない……
今までこんなこと、一度もなかったのに……
そんな状況に戸惑っていると、Aはため息を一つつくと、淡々と話し始めた。
A「ワタシがアナタとはぐれた理由は、先程一緒にいた鳳 瑛一に強引に連れ出されたからです。立場上逆らえないとは言え、強く拒否しなかったことはワタシの落ち度です。そこは謝罪します。ですが、やましいことは何一つされていないうえ、再入場の手続きまで手伝っていただいたため、ご安心ください」
……相変わらず、機械そのものみたいに話すね。
ボクじゃなかったら全部聞き取れないよ?それ。
まあそれはそれとして……
鳳 瑛一に強引に連れ出されて、となると、半分はAは被害者か……
やましいことはされていないって言ってるけど、正直彼の性格を考えると、信じがたいんだけど……
けど、嘘をつくなんて高度なこと、今のAにはできないか……
藍「じゃあ別の質問。キミと鳳 瑛一の関係性は?随分親しげに話してたよね?」
その疑問を口にした瞬間、先程のAと鳳 瑛一の親しげな様子がフラッシュバックする。
途端に、また胸のあたりがモヤモヤしだす。
本当になんなの?これ……
そう思いながら、できるだけ気にしないようにして、Aの返答を待った。
すると、返ってきたのは予想もしていなかった一言だった。
A「兄と妹……でしょうか」
藍「……は?」
.
119人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀 - 美風藍ちゃんの小説最高です藍ちゃん大好きです (2019年1月31日 11時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
十九 雷音(プロフ) - 逆巻椿さん» コメントありがとうございます!初のサーヴァンプキャラいただきました!!←集計終わり次第検討させていただきます!! (2017年4月13日 2時) (レス) id: c9d99963ee (このIDを非表示/違反報告)
逆巻椿(プロフ) - SERVAMPとうたプリのコラボで藍ちゃんか真昼落ちがいいです!更新頑張ってください!! (2017年4月13日 0時) (レス) id: 11d835f287 (このIDを非表示/違反報告)
十九 雷音(プロフ) - 桜乃さん» コメントありがとうございます!!藍ちゃんか翔ちゃんですね!検討させていただきます!そして今後も拙いながらも頑張らせていただきます!! (2017年4月9日 21時) (レス) id: c9d99963ee (このIDを非表示/違反報告)
桜乃 - うたプリ単体がいいです!落ちは、藍ちゃんか、翔くんで!!えと、更新ん頑張ってください!!!!! (2017年4月9日 19時) (レス) id: 9ed75b4815 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:十九 雷音 | 作成日時:2017年1月1日 21時