*一緒にいるための口実 ページ8
そうして、一切拒否する余地も与えられないまま、かなり強引に私と蘭丸はパートナー?というものを組まされ、私はアイドルとしてデビューするために修行を、蘭丸はその指導をしていくことになった。
私としては、蘭丸と一緒にいられるなら、これより嬉しいことはないんだけど、アイドルとしてデビューするためだって言うのが、どうにも引っ掛かる。
蘭丸「何辛気くせぇ顔してんだよ、らしくねぇな」
A「あ、ごめんね、暗い顔してて……」
蘭丸に言われて、慌てて顔を上げる。
ダメだなぁ……
アイドルになれって言われたのは気乗りしないけど、何にせよ、せっかく蘭丸と一緒にいられるんだから、笑顔でいないと……!!
そう思って、頑張って笑顔を作っては見るものの、どうにも上手くいかず、苦笑いになってしまう。
しまいには、蘭丸も諦めたようにため息をついていた。
蘭丸「まあ、なんだ……パートナーっつう柄じゃねぇけど、お前なら、その……構わねぇっつか……」
A「えっ?」
蘭丸「元々バンドやってた頃は、常に一緒にいたようなもんだし、今更だろ?あいつの言いなりみてぇで府に落ちねぇけど、こうなったからにはちゃんと面倒見てやる」
“だから、んな心配すんじゃねぇよ”
と言って、蘭丸はぽんぽんっと私の頭を撫でる。
その不器用ながらも優しい仕草に、私も自然と笑顔がこぼれる。
やっぱり、蘭丸に撫でてもらうのが一番落ち着く……
蘭丸「その代わり、俺は律儀に一つ一つ教えるなんて真似はしねぇ。背中で語ってやるから、ちゃんとついてこいよ?」
A「うん!!」
言い方こそぶっきらぼうだけど、そこにはちゃんと、蘭丸の優しさがあった。
いつの間にか私のほうも不安が取れ、いつものように、心から笑うことができるようになっていた。
正直、アイドルとしてデビューするのは、今でもあまり気乗りしない。
出来ることなら、あんまり歌いたくない……
でも……蘭丸のそばにいられるなら……
それもそれで、我慢しよう……!!
そうして私は、半ば蘭丸と一緒にいるための口実ではあるけど、なんとなくデビューするため、アイドル修行の道へと踏み出した。
これから、またよろしくね?蘭丸。
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まな - 私はうたプリでは主にカルナイ(特にカミュと蘭ちゃん)と翔ちゃんとなっちゃんとトキヤと音也と...でもなっちゃんは本当によく出ますww←なんか最近トキヤと翔ちゃんと藍ちゃん上がってます← (2015年8月18日 22時) (レス) id: ceaa2bc4f1 (このIDを非表示/違反報告)
まな - RUIさん» シュウさんですか?!私も1つ買った時にまさかのレイジ様出てきてビックリしましたよwwクリーム色みたいでシュウさん可愛いですよね〜私のシュウさん運は衰えを知らないみたいです(⌒-⌒; )今度オタマートでシュウさん出すのでお知らせしますよ! (2015年8月18日 14時) (レス) id: ceaa2bc4f1 (このIDを非表示/違反報告)
十九 雷音(プロフ) - RUIさん» いえいえ大丈夫ですよ!!私もあまり最近更新できていなくて申し訳ないです(>_<) (2015年8月18日 13時) (レス) id: abb4063eb2 (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - 十九 雷音さん» すいません!4時~半はちょっと用事が出来てしまったので、五時半ぐらいに顔出します!本当に、すいません。 (2015年8月18日 13時) (レス) id: 53c9c73951 (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - 十九 雷音さん» 最近忙しくて来れませんでした。今も、ちょっと顔出しただけなので、また4時~半ぐらいに来れるので、またその時にお話しましょう! (2015年8月18日 12時) (レス) id: 53c9c73951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十九 雷音 | 作成日時:2015年6月13日 1時