*二度と引っ掛かんな ページ5
蘭丸「うおっ……!!っおま、急に抱きつくんじゃねぇ」
A「だって、ずっと連絡取ってなかったんだよ?会えて嬉しくないわけないでしょ?蘭丸は嬉しくないの?」
ぷくっと頬を膨らませながら、私は蘭丸を見上げ、そう問いかける。
蘭丸はなんとも言えない表情をした後、“嬉しくなくは、ねぇけどよ……”と、照れ臭そうに呟いた。
嬉しいくせに、こういう素直じゃないとこ、変わってないなあ。
蘭丸「で、それはそれとして。なんでお前がこんなとこうろついてんだよ」
A「あ、そうだった。実は……」
今度は蘭丸に問いかけられ、ここへ来るまでに至った全てのことを蘭丸に説明する。
すると蘭丸は盛大なため息をついた後、軽く舌打ちをして呟いた。
蘭丸「あのおやじ何考えてんだ……つかこいつのバンド時代の経歴なんざ何処で調べてきやがった……」
……うん。
蘭丸もあんまり賛成はしてないみたい。
まあ、そりゃそっか。
ボーカルやってたのだって、かなり昔の話だし。
できれば、私がもう歌いたくないってことも、蘭丸は知ってるし……
蘭丸「つかお前もこんなうさんくせぇ話につられてきてんじゃねぇ」
A「だって、蘭丸に会えるかもって言われたら、じっとなんてしてられないでしょ?」
蘭丸「いやまずはそこを疑えよ。あのおやじの事だから、突然“YOUはこれからシャイニング事務所のアイドルデース”ってだけ言われて、会えるかもって話はぐらかされんぞ?」
A「そうなっても意地でも会うもん」
蘭丸「あのな……はあ……もうなんでもいい。とにかく、今回はたまたま俺が見つけたから良かったようなもんだ。バンド時代の友達とかなんとか言われても、もう二度と引っ掛かんな。いいな?」
蘭丸の言葉に、私は頬を膨らませながらもこくりと頷く。
蘭丸もそれでいいと言わんばかりに頭をぽんっと撫でる。
その感覚に、昔に戻ったような気がして、心の底から嬉しくなった。
.
189人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まな - 私はうたプリでは主にカルナイ(特にカミュと蘭ちゃん)と翔ちゃんとなっちゃんとトキヤと音也と...でもなっちゃんは本当によく出ますww←なんか最近トキヤと翔ちゃんと藍ちゃん上がってます← (2015年8月18日 22時) (レス) id: ceaa2bc4f1 (このIDを非表示/違反報告)
まな - RUIさん» シュウさんですか?!私も1つ買った時にまさかのレイジ様出てきてビックリしましたよwwクリーム色みたいでシュウさん可愛いですよね〜私のシュウさん運は衰えを知らないみたいです(⌒-⌒; )今度オタマートでシュウさん出すのでお知らせしますよ! (2015年8月18日 14時) (レス) id: ceaa2bc4f1 (このIDを非表示/違反報告)
十九 雷音(プロフ) - RUIさん» いえいえ大丈夫ですよ!!私もあまり最近更新できていなくて申し訳ないです(>_<) (2015年8月18日 13時) (レス) id: abb4063eb2 (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - 十九 雷音さん» すいません!4時~半はちょっと用事が出来てしまったので、五時半ぐらいに顔出します!本当に、すいません。 (2015年8月18日 13時) (レス) id: 53c9c73951 (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - 十九 雷音さん» 最近忙しくて来れませんでした。今も、ちょっと顔出しただけなので、また4時~半ぐらいに来れるので、またその時にお話しましょう! (2015年8月18日 12時) (レス) id: 53c9c73951 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:十九 雷音 | 作成日時:2015年6月13日 1時