【うた☆プリ】True or False【黒崎蘭丸】

＊一枚の手紙 ページ3

A「えっ、アイドル……？」


初めまして。
雛罌粟 Aです。

第一声からこんなことを言い出して、何事かと思っている方のほうが多いかと思います。
でも、ちゃんとこうなったのにも訳があるんです。

今朝目覚めて、日々の日課である郵便ポストの中を確認してみると、１枚の手紙が入っていることに気がついた。
その手紙の差出人欄には、“シャイニング事務所”と、ダイナミックな文字が書かれていた。

シャイニング事務所……
確か、あの人が所属してる芸能事務所だった筈……
そんなところからわざわざ手紙なんて……

そんなことを思いながら、恐る恐る封を開け、中に入っている手紙を読んでみると、またまたダイナミックな文字で、こう書かれていた。


“Ms.雛罌粟、バンド時代のYOUの歌を聞いて、ミーはビッビーッときマーシター！！YOU、シャイニング事務所で、アーイドルやっちゃいなYO！！地図は下に書いてありマースので、この手紙を見たらすぐに駆けつけちゃってくだサーイ！！byシャイニング早乙女”


……となって、今に至る。
あまりに文字がダイナミックすぎて、これだけの文章に便箋が五枚って……

まあそれはそれとして、アイドルやっちゃいなYOって、見るからに胡散臭い文章だよね。
それに、私がバンドでボーカルやってた時期って、かなり昔だし……

そう思って、即ゴミ箱行き確定かと思われたそんなときだった。


“追伸、今日中に来てくれたら、特別にYOUのバンド時代のお友達との再会という豪華景品つきデース！！”



最後のページの下のほうに、そんなことが書かれていた。

バンド時代の友達……？
もしかして……


A「行けば蘭丸に会えるの！？」


バンド時代からの馴染みで、今シャイニング事務所に所属しているという人物。

“黒崎 蘭丸”

思い当たるのは、その一人しかいなかった。


蘭丸に会えるなら話は別だよ！！
そうと決まれば早く支度して、出掛けなきゃ！！

それこそ嘘じゃないのかと疑うこともせず、私は猛ダッシュで部屋へと戻り、大急ぎで身支度を整えた。




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