【うた☆プリ】True or False【黒崎蘭丸】

＊作曲経験 ページ15

A「QUARTET★NIGHTの曲、作っちゃいなYO！！じゃなくて……なんで？アイドルやりながら曲作る人なんていないよ？」

藍「いや、普通にいるよ？世間一般には、シンガーソングライターって呼ばれる存在。そう名乗っていなくても、自分で歌う曲を自分で手掛ける人は沢山いるよ」


藍さんの的確なツッコミ……
なんか、真剣に言ってた分すっごい恥ずかしい……！！


早乙女「ミーがYOUに求めているもの、ズバーリ！！シンガーソングライター！！YOU、曲を作ったこと、ありマースネ？」

A「ないよ？」


シャイニングさんのその言葉に、間髪要れず私はそう言った。

本当に曲を作ったことなんかなかった筈。
バンド時代、やっていたのはボーカル。
そのバンドも解散しちゃって、蘭丸にくっついていく形で、その後も何度か組んだことはあったけど、一度目のその解散以来、ほとんどマネージャーのようなことしかしていなかった。

誰もいないところで、こっそり楽器を弾いたりはしてたことはあったけど、作曲なんて、した記憶が……


早乙女「でーは、このCDに入っている曲はなんですカー？」


そう言って、シャイニングさんは懐から一枚のCDを取り出した。
そのディスクには“Amulet”とタイトルが書かれていた。

Amulet……
……そう言えばそれって……！！


蘭丸「なっ、てめっ！！何処で見つけてきやがった！！」

早乙女「勿論、Mr.黒崎の部屋デース。何か問題デーモ？」

蘭丸「問題ありまくりだろうが！！人の部屋勝手に漁ってんじゃねぇ！！」


そう言って、蘭丸は乱暴にシャイニングさんからCDを奪い取った。


嶺二「まあまあランラン落ち着いて。で、結局そのCDって？」

蘭丸「あ？別になんでもねぇよ」

嶺二「えー、その割りにはすっごい剣幕だったけどー？ねぇねぇ、新入りちゃんなら、教えてくれるよね！？」

A「それは……」


CDについて話そうとした時、ふと視線を感じてそちらを見た。
すると、蘭丸がまるで“口が裂けても話すな”とでも言うように睨んでいた。

これで話したら後が怖いよね……


A「えっと……なんだったっけ？蘭丸」

蘭丸「そこで俺にふんな」

嶺二「やっぱりなんかあるんでしょ！？何々教えてよー！！ねぇねぇ！！」

蘭丸「だーっうっぜぇなあ！！誰だかわかんねぇくらい顔ボコボコにすっぞ！！」

嶺二「ランラン、一応僕ちんもアイドルだよ！？」


……これ、誤魔化し方間違えたな。
話してなくても、後が怖いや……




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