9話 ページ11
「おぉ……ここが目的の基地か……」
私の目の前に聳え立つ門を見上げながら静かに呟いた
門があまりにも大きく、圧巻されていると後ろから声が聞こえた
「お前が今日配属された者か?」
私に話しかけてきた人は、私が配属された鎮守府の駆逐艦響の艦長である福島中佐。
私は、敬礼をしながら精一杯大きな声で答えた。
「はっ!福島中佐、只今着任しましたAと申します!全身全霊で祖国の為に戦おうと誓う次第であります!」
私は、失言がなかったか不安になり目を閉じてしまっていた
恐る恐る目を開けてみると福島中佐は、一瞬驚いたような顔をしたあと微笑んだ
「Aか、その身なりだと男かと思ったが女だったか。これからよろしく頼むぞ」
福島中佐はそう言いながら手を差しのべた
私はこの日のために、生まれてから1度も切ったことのない髪を切ったのだ
後ろ姿だけ見ると男に見えるのも納得だ
……少しばかり切りすぎたのではないかと思うが。
私は、福島中佐の手を強く握り返した
中佐の手はとても力強く、今まで抱えていた不安も全て包み込んでくれた気がした
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фата*(プロフ) - エリア51さん» コメントありがとうございます。少しばかりマニアックではないかと不安でしたが、その様なコメントを頂き嬉しいと共に安心致しました。更新頑張りますので、物語の終わりまで暫しお付き合い下されば光栄です。 (2017年1月23日 6時) (レス) id: aa5819e46f (このIDを非表示/違反報告)
エリア51(プロフ) - 10話や11話がとても細かく書き込まれていて、艦が好きな私はのめり込んでしまいました。とても素敵ですね。ご活躍応援しております。 (2017年1月22日 22時) (携帯から) (レス) id: ad264a6ef2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのあ。(プロフ) - 菊桜さん» 読んで下さり本当にありがとうございます!更新頑張りますね! (2016年6月2日 13時) (レス) id: aa5819e46f (このIDを非表示/違反報告)
菊桜 - とても言葉が綺麗だなぁと思いました。凄いですね、お疲れ様でした。これからも頑張って下さい。応援しています。 (2016年6月2日 6時) (レス) id: a6eb43f6b1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆのあ。(プロフ) - 成瀬さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2016年6月2日 4時) (レス) id: aa5819e46f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:фата* | 作成日時:2016年6月2日 3時