37話 運命の人 ページ38
鞠莉side
「え…？」
鞠莉「言ったわよね？私は小原家の令嬢、小原鞠莉。欲しいものは必ず手に入れるの」
「手に入れるって…」
鞠莉「…初めてAが私の前に現れた時、なんだか不思議な気持ちになったの、初めてなのに初めてじゃないような…懐かしい気持ち」
私はこの子を知っている
それがどうしてなのかその時はわからなかった
でも、話して…一緒に過ごして…確信した
鞠莉「Aとの出会いはきっと…運命だったのね」
小さい頃、ママが言っていた
「鞠莉、運命の人って知ってる？」
鞠莉「うんめいのひと？」
「人はみんな、生まれた時から見えない赤い糸で結ばれた人がいるの、一緒に居ると安心して、ずっと一緒に居たいと思えるような…そんな人」
鞠莉「わぁ、なんだかおうじさまみたい！」
「王子様…？ふふ、そうね」
鞠莉「まりーにもいるのかな…？」
「えぇ、きっといつか鞠莉を迎えに来てくれる」
鞠莉「でもまりー、だれがうんめいのひとか、わからないかもしれない…」
「大丈夫、心配しなくてもちゃんと分かるわ、私の運命の人はこの人だって思えるくらい大好きな人だもの…だから、その人の手を離してはダメよ？ぎゅっと強く握って…ずっと傍で支えてあげなさい」
鞠莉「うんっ！ぜったいはなさい！」
鞠莉「…赤い糸で結ばれた相手…ずっと一緒に居たいと思えるくらい大好きな人…私の運命の人…そんなの、A以外考えられないもの」
「っ！…そう、ですね…私にとってもそんな相手、鞠莉さん以外考えられません」
そう言ってAは優しく笑った
鞠莉「ありがとうA…私を迎えに来てくれて」
「迎えに？」
鞠莉「小さい頃にね、ママに言われたの…きっといつか、運命の人が私を迎えに来てくれるって…それって、なんだか王子様みたいでしょう？」
「王子様…あは、確かに」
鞠莉「でもまさか、こんなに可愛い王子様だったとはね〜？」
「私だって、こんなに自由でお転婆なお姫様だったなんて、驚きですよ」
顔を見合わせて2人で笑い合う
可愛いて愛おしい…私だけの王子様
ねぇ…A
貴女にとって、私が運命のお姫様だったのなら…
鞠莉「今度は私が、貴女の王子様になる番よね」
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天霧(プロフ) - とても好きです。続き気になります。更新待ってます！ (2022年6月13日 16時) (
レス) @page42 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
湖南(プロフ) - 続きが気になります...！頑張ってください (2019年11月3日 10時) (レス) id: 9b8accfd92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うどんや | 作成日時：2019年6月2日 15時
