26話 初めての ページ27
Aside
千歌「へぇ〜!じゃあ鞠莉ちゃんと付き合う事にしたんだ!」
「う、うん///」
千歌「明日は退院だし、おめでたいこと続きだね!」
「なんか照れくさいなぁ、あはは」
鞠莉「こんにちは」
「…!」
千歌「あ、鞠莉ちゃん!」
鞠莉「あら、ちかっち!Aのお見舞い?」
千歌「うん!あ、じゃあ邪魔者は退散しますので〜どうぞおふたりごゆっくり〜またねっAちゃん!」
「ば、ばいばい…」
鞠莉「…」
「…」
…やばい…ふたりきりだ…
何か話さないと…!
「…あ、あのっ」
鞠莉「ん?」
「きょ、今日、暑いですねぇ!」
鞠莉「そうねぇ」
「…」
鞠莉「…」
「あ…す、ステージはどんな感じですか!?」
鞠莉「順調よ、無事に本番を迎えられそう」
「そ、そっかぁ!!」
鞠莉「…」
「…」
ダメだ…全然続かない…!!
今までどうやって話してたっけ!?
えっと…!えーっと…!!
鞠莉「…っぷ」
「…へ?」
鞠莉「ふっ…あはは!」
「な、なんで笑うんですか!?」
鞠莉「いや、うふふっ…なんだか凄い考え込んでるみたいだけど、別に今まで通りでいいのよ?」
「え?」
鞠莉「何話せばいいんだろう!?…って悩んでたでじょ?」
「うっ…だ、だって…!鞠莉さんとは…その…こ、ここ、恋人同士になった訳ですし…」
鞠莉「だからって、今までが変わるわけじゃないでしょう?」
「そう…ですけど…」
鞠莉「AはAのままでいいの」
鞠莉さんが私を抱きしめる
鞠莉「ありのままの貴女に…私は恋をしたんだから」
(ありのままの…私)
柑橘系の優しい匂いがする
私の…大好きな匂い
「…鞠莉さん」
鞠莉「ん?」
そっと、触れるだけのキスをする
鞠莉「A!?!?////」
「…」
鞠莉「ちょっとまって…!私…こういうの初めてだからっ…!」
「…え」
鞠莉「…え?」
「は、初めて…?」
鞠莉「え、えぇ」
「…意外」
鞠莉「い、意外ってなによぉ!」
驚いた
凄い偏見だけど、鞠莉さんは経験豊富だと思ってた
鞠莉「…キスも…恋人も…Aが初めてよ」
「…私も…初めてです…だから、鞠莉さんの恋人として至らない所がきっと沢山ある…」
鞠莉「…なら、少しずつ、2人で知っていきましょう?私…Aの事、もっと知りたいの」
「私も、鞠莉さんの事、もっと知りたいです」
鞠莉「…えぇ」
「…鞠莉さん、目…閉じて…?」
初めてのキスはレモンの味がした
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天霧(プロフ) - とても好きです。続き気になります。更新待ってます! (2022年6月13日 16時) (レス) @page42 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
湖南(プロフ) - 続きが気になります...!頑張ってください (2019年11月3日 10時) (レス) id: 9b8accfd92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うどんや | 作成日時:2019年6月2日 15時