24話 そんな貴女が ページ25
鞠莉side
鞠莉「…A…起きてる？」
「え、鞠莉さん！？こんな時間にどうしたんですか！？」
鞠莉「あー、うん、ちょっとね」
「ちょっとって…女の子1人でこんな夜に出歩いたら危ないですよ！」
鞠莉「…ごめんなさい」
「それで、どうしたんですか？」
鞠莉「Aに…話が、あって…その…」
ちゃんと伝えなきゃって、分かっているけど
上手く言葉が出てこない…
Aの顔が見られない…
鞠莉「えっと…」
「…場所、変えましょうか」
鞠莉「え、でも、A…まだ歩けないじゃない」
「リハビリと車椅子の練習も兼ねて、少しは動かないと！それに…」
Aが私を見て、それから優しく微笑んで
「私も…鞠莉さんに言いたいことがあるので」
私達が向かったのは病棟の端にある小さなベランダ
もう消灯時間を過ぎていたので、人気は全くない
「ん〜っ、夜風が気持ちいいですね〜」
鞠莉「そ、そうね」
「…っと、それじゃあ、私から話します」
鞠莉「…えぇ」
「…ここに来て、色んな事がありました。千歌ちゃんに出会って、Aqoursのみんなに出会って、そして…鞠莉さんに出会って…」
鞠莉「…」
「…みんなとの時間が、…本当に楽しくて、幸せで…私は、友達が居る温かさを思い出す事が出来ました」
鞠莉「A…」
「…特に、鞠莉さんとの時間は、私にとって特別でした」
鞠莉「…！」
「皆の前ではいつもは大人っぽくて、頼れるお姉さんって感じなのに、実は結構恥ずかしがり屋で、可愛い所も沢山あって」
鞠莉「そ、それは…///」
「あははっ…そんな鞠莉さんの意外な一面を沢山見て、知って…でも、そんな所、Aqoursの皆や、ダイヤさんと果南ちゃんは沢山知ってるんだろうなって思ったら…凄く、悔しくなったんです」
鞠莉「…え？」
「私の知らない鞠莉さんを、皆は知っている…そんなの嫌だって」
鞠莉「…」
「どうしてそんなこと考えてしまったのか、そんなの…すぐに分かりました」
Aが真っ直ぐと私を見る
「鞠莉さん」
あぁ、そうだ
Aは私を、周りの皆みたいに、町長の娘とも、お金持ちのセレブとも見ない
ただの…小原鞠莉として
ただ、ひたすら真っ直ぐに
私を見てくれる
そう
私はそんな貴女が
貴女の全てが
「鞠莉さん、私は、貴女の事が______」
鞠莉「好き」
「…え…？」
鞠莉「私は、Aの事が好き…」
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天霧(プロフ) - とても好きです。続き気になります。更新待ってます！ (2022年6月13日 16時) (
レス) @page42 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
湖南(プロフ) - 続きが気になります...！頑張ってください (2019年11月3日 10時) (レス) id: 9b8accfd92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うどんや | 作成日時：2019年6月2日 15時
