18話 力になりたい ページ19
Aside
「…んっ…ん〜」
朝、陽の光で目が覚めた
鞠莉「…」
鞠莉さんはまだ寝ているようだった
(きっと疲れが溜まってるんですよね)
普段は大人っぽくてしっかり者の優しいお姉さんって感じなのに
寝顔はとても可愛らしい
見てるとつい頬が緩んでしまう
鞠莉「んっ…A…？」
「おはようございます、鞠莉さん」
鞠莉「…おはよう、A…どうして笑ってるの？」
「鞠莉さんの寝顔が可愛かったので」
鞠莉「っ！？…A、そういうこと、私以外に言っちゃダメよ…？」
「…？あ、今日はどうします？作曲は2日間で終わりましたし…」
鞠莉「そうねぇ…久しぶりに遊びに行きましょうか」
「いいですね！」
鞠莉「じゃあ早く準備しましょうか！あ、その前に朝ごはんね」
朝ごはんを食べ、準備をし、私達は電車に乗った
行先は初めて鞠莉さんと出会った時に行った隣町
鞠莉「着いたぁ！まずはどこに行きましょうか？」
「じゃあ…鞠莉さんの行きたい所で」
鞠莉「え、いいの？」
「はい！」
鞠莉「…じゃあ、まずはここに行きましょうか！」
雑貨屋、カフェ、洋服屋…鞠莉さん色んな所に連れて行ってくれた
それからしばらくして、夕方になった
鞠莉「はぁ〜、楽しかった！」
「次はどこに行きますか？」
鞠莉「…どうして私の行きたい所なの？Aだって行きたいお店とかあるでしょう？」
「…」
鞠莉「あ、ごめん、言いずらいなら大丈夫よっ 」
「…思ったんです、私、まだ鞠莉さんのこと全然知らないなって」
鞠莉「私の事？」
「まだ私がここに来て、少ししか経ってないけど、それでも分かります。鞠莉さんの…小原家という名家の重み、時期町長としてのプレッシャー、周りからの評価…」
鞠莉「A…」
「それを全部抱えて、背負って、それがどれだけ辛くて寂しいか…きっと私には想像も出来ない程だと思います」
鞠莉「…」
「だから今日は、鞠莉さんに思いっ切り楽しんでもらいたかった」
「…鞠莉さん、前に私に言ってくれましたよね？パートナーなんだからいつでも相談に乗るよって…私、その言葉に本当に救われた…だから、今度は私の番」
そっと鞠莉さんの手をとる
「これからは、私が鞠莉さんを支えます」
ただの自分勝手な恩返しだ
出来ることなんて話を聞くこと以外、何も無いのかもしれない
それでも…私は…
「私は、鞠莉さんの力になりたいです」
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天霧(プロフ) - とても好きです。続き気になります。更新待ってます！ (2022年6月13日 16時) (
レス) @page42 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
湖南(プロフ) - 続きが気になります...！頑張ってください (2019年11月3日 10時) (レス) id: 9b8accfd92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うどんや | 作成日時：2019年6月2日 15時
