貴女の歌と私の音

1話 ここ、どこ…？ ページ2

Aside

いつも通り学校が始まり、退屈な授業を受け、帰る。


そんな変わり映えしない日常をいつも通り今日も送ると思っていた。


...いや、送るはずだった。



「...ここ、どこ...？」



目が覚めると、私は何故か森の中にいた。



(は！？いやいや！え、何！？どうなってんの！？)



玄関にに向かう途中、急に目眩がして気を失った所までは覚えている


そして目が覚めたら知らない場所に居た。



(まさか誘拐…！？それとも何か事件に巻き込まれた…！？いやいや、そもそも学校にいた訳だし…)


混乱して頭が回らない


とりあえず落ち着くために深呼吸をする



(と、とにかく早く戻らなきゃ...って)



「これ、どうやって帰ればいいの...？」



全く知らない場所に来てしまったのだから、帰り道なんて分かるはずもなかった。



(こんな森の中、スマホも繋がるわけないし...)



恐怖と不安で押しつぶされそうになる。


私はこれからどうすればいい...？


無事に帰れる...？


もしこのまま一生森の中だったら...！？


辺りは徐々に暗くなり始めている。


夜の森は危ない。


真っ暗になる前に何とかしないといけないのは分かっている。


でも、何をどうしたらいいのか分からない。


今にも泣き出してしまいそうだった。



その時、



？？「あの、大丈夫ですか？」

2話 はじめまして→←プロフィール

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す