【黒子のバスケ】先輩、振り向いて下さい【黄瀬涼太】

8話 ページ9

「それじゃ今日はもう練習は終わりだ！各自着替えてさっさと帰れ！


あと一年、モップ掛け忘れんなよー」



虹村主将の声に、オレたち部員は「はいっ」と声を揃える。


そして、一年がモップを取り出すのを見て、


それを労いながら体育館を後にした。



「黄瀬くん、最近調子がいいですね。何かいいことでもあったんですか？」


「え？特に、ないッスけど」



更衣室で黒子っちに問われ、オレは首を傾げる。本当に心当たりがない。



「いや、確かにこの2日3日調子はいいみてぇに見えるけどな」


「青峰っち！本当ッスか！？」


「あ、ああ…」



オレが食いつくと、青峰っちは少し引いたように後ずさった。


その横で、興味なさげに祥吾くんが更衣室から出ていく。


いつの間にか着替え終えていた赤司っちが笑った。



「オレも確かにその通りだと思う…土日あたりに何かあったのか？」


「土日……うーん…」



モデルの撮影と、白石先輩に会ったことくらいしか、思い浮かばない。



「……わかんないッス」


「そうか。まあ、調子が良くなるのはいいことだ。もう少しで大会も近い。


全中前の大きな大会だからね、それまでにコンディションも整えておくといい」


「そうッスね！」



そしてその後、着替えたオレ達と桃っちで、


コンビニにアイスを買いに行くことになった。

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