33話 ページ34
「黄瀬君、ここは2手に分かれましょう。私達は南校舎を探すわ。あなたは北校舎を。
その方が効率がいいわ」
「そッスね」
「アタシも賛成!リサ、行こ!」
気合いの入った先輩方を見送ると、オレも捜索に戻る。
あの生真面目なA先輩が、仕事を失敗するのではなく、忘れるなんてありえない。
それも、“憧れ”であるバスケ部レギュラーの赤司っちとの約束を。
先輩方の話では、彼女はオレのファンに何かされていたらしい。
先輩方も詳しくは把握してなかったみたいだけど、どうしてオレに言ってくれないんだ。
オレは、A先輩の力になりたいのに…!
「探してないのは、あとはどこッスかね…」
携帯が校内で使えないから、先輩方や赤司っちとも連絡が取れない。
ああでも、A先輩の連絡先を知ってれば、職員室で先生に頼んで、携帯の使用許可を出してもらえるのに…。
ふと、ピロティの方から声が聞こえた。
複数の声。女と、男と。
なんて、言って…? 気になったオレはピロティに近づいていく。
「やめてってば、離して!」
「そんな嫌がんなくていいじゃん、先輩」
声が鮮明になった刹那。
カッ、と頭に血が上った。
この声は!
「A先輩ッッ」
「き…、黄瀬くんっ…」
制服姿の先輩は、ブレザーは脱がされて、リボンタイも外されていた。
何個かボタンが外された胸元ははだけていて、オレはキッと先輩に迫っていた男を睨みつける。
2年。あと、3年もいる。横には、少し蒼白な顔をした女が2、3人。手には携帯。
こいつらっ、何するつもりだったんだ!
「なんだよ、カレシ様のご登場かよ」
「やっぱり付き合ってるんじゃねぇか」
「テメェら!そんなくだらねぇ噂に踊らされて、A先輩に何しようとしてたんだよ!!」
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さにー☆彡(プロフ) - 鈴香さん» ありがとうございます!続編も書けたら書きたいとは思っているのでその時はよろしくお願いします! (2019年10月2日 20時) (レス) id: 6034bec340 (このIDを非表示/違反報告)
鈴香(プロフ) - とてもキュンキュンさせて頂きました!!面白かったです!続編楽しみにしてますね (2019年10月2日 20時) (レス) id: 433bf9ff90 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - あまくろさん» あらま!ありがとうございます!! (2017年6月10日 6時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
あまくろ - とても面白いですね!それから、9話の緑間っちが、緑町っちになっていました... (2017年6月9日 21時) (レス) id: d3b08ce942 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - さにー☆彡さん» 時間旅行も海常編の続編も楽しみにしてます!! (2017年4月11日 11時) (レス) id: 5e68c6ec4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sunny | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時:2016年12月7日 21時