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眠り姫を狙う２ ページ14

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北「―――なにしとんの？」


びっくりして反射的に振り返った。

そこにいたのは、せつら…。


見られた。

心臓がバクバクしてる。


神「Aちゃんの様子見に…」

北「そう」


せつら、なんか不機嫌じゃない？

こっちに来て、Aちゃんの体を揺らす。


北「Aちゃん、そろそろ行くよ？起きてな」

「んあ…」


Aちゃんが目を覚ます。


「くそだるー…」

北「今日は頑張ったな。とりあえず終電あるから起き」

「んー…あ、陸人カバンとって？」

神「あっ、うん」


Aちゃんはのろのろと起き上がり靴を履く。


「せつら肩貸して？」

北「ん。ちゃんと歩けよ」


Aちゃんたちが去っていくのを、ぽーっとしながら見てた。

せつらが一瞬こっちを見た。


…せつらもAちゃんのこと好きなのかな？


…あれ？

も、ってなんだ、もって。

俺はAちゃんにキスしようとしたけど。

キスしようと、したけど。


(欲 情したってゆーのかな…)


思い出したら恥ずかしくなって、その場に座り込んだ。


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