セクシー部？ ページ25
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藤ヶ谷くんと付き合ったからって、会う時間が増えたわけでもない。
今までと同じく空き時間に会ってる。
わたしより藤ヶ谷くんの方が忙しいし、
相手に合わすのは当たり前。
「同じグループだったらよかったな」
会ったら相変わらず抱き合ってる。
付き合う前とあんまり変わらない生活。
でもタメ語で喋るようになったし、好きって言うようになった。
藤「そしたら一緒にいる時間もっと増えるのにね」
「しかもわたしはまだＪrだし、同じ舞台に立ててない…」
歌番組で共演なんて年末くらいしかない。
藤「さみしがってる？」
なんで嬉しそうに聞くの？
わたしにさみしいってゆわせたいんだなー、ぷんぷん。
「ゲームのイメージビデオ撮ったときみたいにまた一緒にお仕事したいな」
キスマイメンバー全員と撮ったけど、
藤ヶ谷くんとが一番刺激的だった。
ベッドシーンあったもん。
藤「ほんとにキスしたかったのに、寸前でカットかかっちゃったよね」
「合意でイチャつける仕事がいいなぁ」
イメージビデオっていう短い作品じゃなくて、
ドラマや映画や舞台みたいな。
そういう仕事を藤ヶ谷くんとすることが、わたしの夢なの。
「そこでわたしから提案があるのです」
藤「なに？」
「わたしがジャニーズクイズ部だったのは知ってる？」
藤「うん。てか過去形？」
「深い事情があって。それは置いといて。
クイズ部って、グループの垣根を超えた集まりなの。
だからわたしと藤ヶ谷くんも、なにか部を立ち上げれば、
共演の機会が増えるかなと思って」
藤「なるほど。あと藤ヶ谷くんじゃないでしょ」
むぅ。
色っぽい視線で見つめてこないで。
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作者名：わたあめなのは
| 作成日時：2022年9月20日 15時
