ついに解禁 ページ27
.
クイズ番組への出演はしばらくしないってマネージャーが計らってくれた。
『結構これは痛いよ。全国区で名前を売るチャンスだったのに』
「それは…わかってますけど。意欲がなくなっちゃったんですよ。
適当な気持ちで番組に出演する方が失礼です」
視聴者にあいつやる気あんの?とか、
東大って、ジャニーズってこんなもん?とか思われんのやだし。
だからしばらくお休みってことで妥協された。
「クイズ番組に出ない代わりに、
前から言われてたあれ、やります」
『えっ!?ほんとに!?』
「ほんとに」
『Aがグラビアやったら話題性すごいと思うよ』
「ですよねー。楽しみだなぁ」
実はグラビアのお仕事の話は来てたんだよね。
なかなか乗り切れなくて逃げてたけど、
クイズの仕事をやらないぶん、引き受けることにした。
グラビア雑誌の、いきなり表紙。
『4年連続ミス東大の才色兼備
×ローラースケートの大会で優勝経験ありの運動神経
×ジャニーズの最強美女、ついに水着解禁』
わたしって肩書強すぎない?
なのに好きな人にフラれるし彼氏いないし、どういうこと?
.
670人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:わたあめなのは | 作成日時:2022年8月23日 15時