HiHiの問題児。３ (ページ24)

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頭をよぎるのはページ24

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藤ヶ谷side

Ａ-Studioの収録。

とある有名女優さんをお迎えしての今回。

収録終了後、楽屋に挨拶に来てくれた。

スタジオにいるときと雰囲気が違うことにはすぐ気が付いた。

営業用じゃなくて―――雌の顔っつーの？

俺のこと狙いに来ましたってオーラが
ビンビンに見えちゃってんのよ。

『藤ヶ谷さん、このあとお食事でも行きませんか？』

あざとく見えるようにしなを作って。

すっごいね、バレバレだね。

この人はすげー美人だと思う。

でも俺の脳内に、さらなる美人が掠めるのよ。

藤「ごめんなさい、そういうのはちょっと」

断ると、困ったような「振り」をして。

『じゃあ、連絡先交換しません？別の機会に…
そうだ、お友達も誘って複数なら、問題ないですよね？』

にこにこにこにこ。

繕った笑顔より。

「藤ヶ谷くんの意地悪///」

「しばらく会えなくなっちゃうんですね…」

「舞台見に行きたいです！」

藤「彼女が怒っちゃうんで、遠慮させてください」

愛想笑いで嘘をつく。

勝手に俺の彼女にしちゃってごめんね。

会えない現実が拍車をかけて、余計Aを想ってる。

なんで今俺が対面してるのは
Aじゃなくてこの人なんだろうなぁ。

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